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物語が生まれる場所  ー親子旅 in The U.S.#10ー

初めて訪れたニューヨーク。
傍から見れば、完璧にツーリストに見えただろうけれど。
地下鉄を乗り継いでは、目的の場所に間違いなく辿り着いて
摩天楼の下を臆することなく闊歩する私達。

正確には「地図が読める男」2名に
ひたすらついて行く「方向音痴」オバサン1名。
「三匹荒野を行く」ならぬ「三匹ニューヨークを行く」である。

あ・これは有名な児童文学で映画化もされた動物モノのお話のタイトル。
1993年リメイク版映画「奇跡の旅」は子供たちと見た。
ええお話やった・・・・・泣けまっせ・・・・。




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さてやってきたのは、グランドセントラルステーション。
このシャンデリアのデザインがとっても素敵。
そして美しいグリーンの天井には星座が描かれていたはずなんだけど。

わかんないね、何だか。



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大きなターミナル駅には出会いや別れがつきもの。
そしてロマンティックなエピソードが生まれる要素に満ちている。
ましてやこんな素晴らしい建築物でもある駅舎ならなおのこと。
この場所から紡がれたストーリーは数々の舞台や映画となりヒットした。
ホラ、あのデ・ニーロとストリープの不倫劇「恋に落ちて」とか・・・・・・。

でも私の一押しは「フィッシャーキング」
(監督:テリー・ギリアム 1991年アメリカ
 出演:ジェフ・ブリッジス ロビン・ウィリアムス)

当時はジェフ・ブリッジスに嵌っていて
あのセクシーな笑顔とちょっとだらしない感じにやられてしまっていた私。
「ー恋のゆくえー ファビュラス・ベイカー・ボーイズ~」は何度も見たし
「キングコング」も彼見たさだけでビデオを借りた。

中でもロビン・ウィリアムスと共演のこれは
ストーリー・キャスト・カメラワークすべてがお気に入りの作品である。
J・ブリッジスの恋人を演じたマーセデス・ルールもすごく良かった。




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R・ウィリアムス扮する元大学教授のバリーは
ある不幸な体験によって精神を病み、ホームレスとなった今は
妖精と会話したり、騎士道文学に出てくる聖杯を探し出す使命を
与えられたと信じている。

そんな彼の心象風景として描かれる幻想的なダンスシーンが
繰り広げられる場所・・・・・。
それがこのグランドセントラルステーションのロビーなのだ。

スモーキーな画面、ワルツを踊る群衆
その中を縫うように、バリーの恋するリディアが歩いていく。
うっとりと見つめる彼の顔が大映しになって
ああ・それはいつものR・ウィリアムズの
くしゃっと泣いたような笑顔。
そして、この金ぴかの時計はますます黄金に輝いて人々は踊り狂う。

とても印象的な場面だ。

お写真の右端にある時計台がそれ。
わざわざロビーの真ん中に移設されたということで
待ち合わせにも最適な有名なポイントになっているとか。

余談ながらJR名古屋駅にも似たような時計台がある。




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ここに行き交う人の群れを見つめていると
エトランゼの身ではあるけれど
この世に生まれ落ちた同じ人間として
つらい過去や、煩わしい現実を抱えながら
小さな喜びを積み重ねて生きていることの尊さを
改めて思ったりした。


こういう場所は、
どうも妙な感傷を呼ぶようである。



























































# by marucox0326 | 2017-06-10 23:18 | お出かけ | Trackback | Comments(2)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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