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アカデミー賞決まる

ポカポカ陽気とともに、今年もやってきた花粉症の日々。
映画も観たい作品が続々公開されているので
そんなことを言ってもおれず、既に3作品を観てきた。
が、その前に、アカデミー賞について少し・・・・・。

メイクアップ・スタイリスト賞には
初の日本人、辻一弘氏が決まった。
彼に直接特殊メイクを依頼したという
チャーチル役のゲイリー・オールドマン
すっかり落ち着いた雰囲気で驚いた。
同伴のメガネをかけたふっくらした女性は
同年代のアート・キュレーターだそうだ。



不幸な生い立ち、ゴシップとアルコールにまみれた私生活。
エキセントリックな役どころはお手の物。
若い頃は、あの薄い唇と、やに下がった目つき、不敵な笑み・・・・
見るからに危険な匂いをぷんぷんさせていて、幾多のスキャンダルも
女性にとっては抗えない魅力があるゆえなのだろうなと思わせる俳優だった。
アル・パチーノもそうだけど、役には徹底して取り組むタイプらしい。
監督や共演者からは常に称賛されてきた個性派俳優、ゲイリー。
そんな彼が、ハリウッドが抱えるセクハラ問題をも一蹴して
ついにオスカーを手にした。

しかし、破天荒な私生活ー「芸の肥やし」などというがー
芸術に携わる職業だから許される時代は終わりつつある。
とはいえ正直なところ、一般の社会人に求められる「品行方正な生活」を
彼らに強いるのもどうなんだろうと観ている方は思うほど
「俳優」というのは心身ともに過酷な職業だと思わずにはいられない。

さてそのゲイリー・オールドマンだが、
メジャーになってからしか知らないので
その出演作で思い出されるのは、「ドラキュラ」「レオン」
「フィフス・エレメント」「不滅の恋・ベートーベン」などだろうか。
「ユージュアル・サスぺクツ」は面白かった記憶があるが
ケビン・スペイシーばかりが強烈に印象に残っていて
彼の役どころは思い出せない。

前述のように狂気をはらんだ役柄が多いゲイリーだが、
リリー・フランキー氏が役者として活躍しだしたころ
どこか彼と重なって見えたものだ。
ちょっと顔立ちも似てなくもない気がするのは私だけかもしれないが^^;

特に「不滅の恋・ベートーベン」は好きな作品。



ベートーヴェン 映画 不滅の恋 に対する画像結果

(ネットより転載)


ベートーベンといえば、
学校の教科書に出てくるあのいかめしい四角い顔が浮かぶが
彼が演じた繊細で不器用な青年時代と、
偏屈にも見える老いた音楽家の姿は
楽聖と呼ばれたベートーベンの知られざる一面を見た思いがしたものだ。

この作品では死後残された情熱的な手紙から
「不滅の恋人」とは誰なのかを弟子が探っていくのだが
幾人かの女性との狂おしい恋の顛末、彼の孤独と苦悩といったものが
美しい映像とともにミステリー仕立てで語られる。
あくまでフィクションなので、実際のところはわかっていないらしいが
実在の人物に想像上の肉付けをして、壮大なロマンに仕立て上げた
興味深い映画だった。

耳が聞こえない彼の、研ぎ澄まされた感性から生まれた曲の数々。
私は楽曲には詳しくはないが、このピアノソナタを聴くと
うちに秘めたその激情がほとばしるかのようで胸に迫る







主演男優賞に輝いた彼の新作
「ウィンストン・チャーチル・ヒトラーから世界を救った男」は
観たい作品の一つ。公開が待たれる。






Commented by francana at 2018-03-08 19:06
オスカーは年によって共感できないときもありますが(笑)、
ゲイリー・オールドマンの受賞は私もうれしかったです。
不滅の恋~は、すこし前に見直したばかりなんですよ。
クラシックは詳しくありませんが、ベートーベンの音楽は大好きです。月光もいいですよね・・・
Commented by tatuotoko0406 at 2018-03-08 21:03
品行方正である必要は無いと思うけど、今の連中はだらしない❗だけが多いからなあ( ̄▽ ̄;)
特に歌舞伎の御曹司とやらは、マスコミも甘いから無責任に「隠し子」が居たりしてね。
隠し子になって見ろや、ですわ。
ちなみに自分の娘が「芸の肥やし」にされたら、半殺しにするねv( ̄ー ̄)v

ちなみに×2 アルパチーノ。
嫌いな作品が無いかも知れない🎵
Commented by marucox0326 at 2018-03-08 21:31
> francanaさん
こんばんわ。
今年のハリウッド賞レース、
「me too」問題で女優達が告発した俳優が式典から姿を消しました。
ケビン。スペイシーやケイシー・アフレック、、、、いい役者だけに残念です。
ゲイリーも、前妻が彼からDVを受けていたのに主演男優賞?とツイートしたり。
不滅の恋~最近鑑賞し直されたんですね。私も過去に二度見ましたが、
彼、あの時も共演のイザベラ・ロッセリーニと噂になったりしてました^^;。

ベートーベン、重厚な交響曲などは苦手なんですけど、ピアノソナタは好きです。
「悲愴」もいいですね。
Commented by marucox0326 at 2018-03-08 21:42
オレさん、こんばんわ。

歌舞伎の世界は今も女性問題には寛容なのかなあ。

日本の芸能界も昔は、ゴシップを勲章みたいにしてた
昭和の大物俳優とかいましたけど
今は通用しない世界になってきましたからね^^;

アル・パチーノ・・・・大好きな俳優の一人で
私も彼の出演作はかなり見てますヨ。
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by marucox0326 | 2018-03-08 11:51 | 日々の出来事 | Trackback | Comments(4)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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