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カテゴリ:ひとりごと( 92 )

かくして女もひとり飯

どこかに誰かと出かけたら、お茶を飲んだり食事をしたり
たまには深夜までお酒を飲んだり・・・・・。
人とのコミュニケーションにこれらの行為は欠かせない。

しかしながら、女は食事場所にうるさい。
いやもちろん男もうるさいが・・・・・・・。

特に予約も入れず、会った流れでランチに行こうかとなった時
気心の知れない相手だと何処へ行くか?何を食すか?
少々の気づかいはお互いに必要になる。
仮りに知りすぎるくらい知っている相手であったとしも
「何にする?洋食?和食?」くらいは尋ねるかもしれない。

ああでもそんな時、実は困るのが
「なんでもいいよ」というリアクション。

「う~ん、じゃあイタリアン行く?」
と言ってテキトーに選んだイタ飯屋に入って
楽しい時間を持てれば、味はどうであれ
メデタシメデタシなんだけれど・・・・・。


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それは随分前のこと、
まだ一人で外食なんてできなかった若かりし頃
街中で友達と偶然会って食事に行こうと相成った。
彼女は「なんでもいいよ。私好き嫌いないし。」と気さくさを装ってはいたが
私自身は、正直それほど懇意な間柄でもなし、一瞬戸惑いながらも断る勇気もなく
少し緊張の面持ちで、駅地下の食堂街へと連れ立って歩いたのだった。
ところがいざ店を選ぶ段になって、それでなくても混んでいる昼時の食堂街の中を
「市中引き回しの刑」のごとく、彼女のあとをついて散々歩き回わされてしまったのだった。


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彼女曰く
「ここは雰囲気が・・・・」とか
「ここは入りにくくない?」とか
ついには「ここって食べられそうなものないよね?」と来た。
その時に至ってやっと、このヒト、実は「なんでもいい」わけなんかでは
決してなかったのだと気づくという愚かな私。




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今にして思えば
彼女はことさら味にうるさいわけではなく
食事場所に格別なこだわりを持っているわけでもなく
店探しに時間をかけるつもりもなかったのかもしれない。
人はそうするつもりなく結果してしまうことだってある。

結局、探し疲れて入ったのは喫茶店のような場所で
我々はごく普通のミックスサンドイッチとアイスティーをオーダーした。
モーレツにおなかが減っていたので、あんなに美味しいサンドイッチは
後にも先にも食べたことがない・・・・だからしっかり記憶に残っている。

その後、当たり障りなくおしゃべりして別れた彼女とはそれっきりだ。



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それから幾星霜・・・・・。

今じゃ心臓にも適度に毛が生えたおかげか
たいていのレストランには一人で入れるが
それにしても平日のデパートのお食事処。
女性のおひとり様の(自分もその一人だが)なんと多いことだろう。

美味しいものは誰に気兼ねなくゆっくりと一人で味わいたい。
アラカンのフツーの女だって行きつけのバーカウンターで一人グラスを傾けて・・・・
なあんていうのにも憧れる。
ああだけど、たぶん死ぬまでないだろうヨ私の場合。。
そしてまた私には
「一人焼肉」とか「行列のできるラーメン店」はさらにハードルが高い。

ああ「おひとり様」の道はまだまだ険しく遠い。
































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by marucox0326 | 2017-02-24 22:00 | ひとりごと | Comments(8)

Happy Valentine's Day

風は冷たい。
けれど、立春(2/4~2/18までを指す)のこの時期は
その冷たさの中にあっても、
密やかな春の気配を感じさせる嬉しい発見に満ちている。

一日の始まりが徐々に早くなり
いつしか寝室に忍び込む朝の陽ざしが柔らかくなっている。
洗濯物を干すときに、凍える手に息を吹きかけることもなくなって
ふと、荒れた庭の片隅に目をやると
小さな芽吹きが、今年もツンと緑の葉を健気に見せてくれている。

そんなふうに、ピンと張り詰めた空気の中
小さな春をあちこちに見つけるのは心躍る瞬間だ。
何かが始まりそうな予感に小さな胸騒ぎを覚えてしまう。
だから
ぽかぽか陽気の花が咲き乱れる春爛漫よりも
どんなに寒くてもこの時期の青空が好きだし、2月は日々愛おしい。

それは昔、金曜日が一番好きだったあのワクワク感に似ている。

さて今日はバレンタインデイ。



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私たちVOCAL仲間の間ではもうずいぶん前から
いわゆる「友チョコ」を贈ったり贈られたりしている。

以前はチョコレートでお菓子を作ったりしたこともあったが
今回女性陣にはこんなものを選んでみた。



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ハンドクリームと浴槽に入れるバスキューブ。

私自身ハンドクリームに関してはあらゆるものを試してきた。
手は一番年齢が隠せない場所・・・
手入れをしても朝は強張っているし、乾燥は言うまでもない。
今も3個くらいを併用して使っているのだが
私の場合、決め手は何といっても香り。

余裕があればマッサージもかねて塗り込むので消費量も多いし
気分を変える意味でも、外出用のコンパクトなものから普段使いのものまで
リビングや、シンク前、ベッドサイドなどあちこちに無造作に転がっている。

このハンドクリームも香りが気に入って選んだ。

どう?女子力アップに貢献できそう?


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さて
行きつけのカフェでも小さな春に出会った。

英語で水仙は「NARCISSUS」
花言葉は「うぬぼれ、自己愛」
語源は、よく知られたギリシャ神話のエピソードに登場する
美少年ナルキッソス。

読後、オマセな女の子は思った。
美しい人は自分を見るのが好きなんだ。
そして彼女は大人になってさらに気づいた。
美しい人は、鏡を見ることだけでなく外出していても
ショーウィンドウやガラス扉に映る己が姿を認めると
立ち止まって身繕いをせずにはいられない。
そんな自己愛を自覚しているのだと・・・・。

でもこの日本水仙のキリリとした風情は
女性に例えるなら、冷たさの中に優しさを秘めた
控えめで献身的なひとを思わせる。
がしかし、日本水仙といっても原産は地中海沿岸から北アフリカ。
中国大陸を経て渡来したものなのだそうだ。



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今日はどれほどの「愛」が生まれたことだろう。
異性であっても同性であっても家族どうしであっても、
愛しい動物たちや頼もしい同僚たちや、
今は思い出の中に生きる相手にも
愛し合うすべての人たちに、
そして想い人に届かない気持ちを抱いたままのあなたにも
「愛」が届きますように。
今日のチョイスはこのナンバー。

ジェイソン・ムラーズが
レゲエのリズムを刻みながら
語り掛けるように優しく歌う
「I’m Yours」

こんな風に言えたら素敵だね。











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by marucox0326 | 2017-02-14 23:32 | ひとりごと | Comments(6)

I'm Old Fashioned

長く生きていようがいまいが、人の好みは千差万別。

目まぐるしく変わる世の中に無理についていく必要なんてない。
だからといって
ゴーイングマイウェイを貫くほどの意地も確固たるポリシーもない。

「時代遅れ」と言われようが、ずっと変わらないで居続けられたなら
それは至極かっこいいことだよね。


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はやりものに目移りする自分がいて
人の意見に左右される自分がいて
まあそれもありかもと思える自分がいる。



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ただ・・・・
昔はよかったと今を嘆くより
一見突飛な考えや行動のどこかに
小さな真実が隠れていないか探したいと思う。

だからせめて・・・・
心のアンテナの感度を上げて
目を見開き耳を澄ませることだけは
忘れないでいよう。

そしてまた
古くて美しいものは皆、どんなに慈しんだ時間が長くても
いつか滅ぶ運命にあるのなら
たとえカタチがなくなってしまったとしても
いつでも取り出せるように
心の中に小さな部屋を用意しておこう。
決して忘れることのないように・・・・。

今夜もお付き合いサンキュ。
のらりくらりといつの間にか4歳になった、
「あかね雲キレイ♪」
これからもお邪魔でなければ
あなたのおそばにいつまでも
魔除けぐらいにはなるかもヨ。








「こちらブルームーン探偵社」のマディ・・・歌もなかなか。
あのドラマ、見てたなあ・・・・。
シビル・シェパードはこの時すでにスターだったけど
ブルース・ウィリスはまだ無名だった。
クール・ビューティで長身でスレンダーな彼女は
こんなクリアな美声の持ち主でもあったのね。
天は何物も与えた好例でござんす。
持ってけドロボーと言わんばかりに。

「ラストショー」はいつかもう一度ちゃんと見たい映画。
「タクシー・ドライバー」の時の彼女は綺麗だったけど
マディの時はちょっと貫禄出てきたころだった。

I'm Old Fashioned・・・・・
言い切れない私だけれど。



How about you?






















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by marucox0326 | 2017-02-11 01:04 | ひとりごと | Comments(6)

Naked Heart

久しぶりに車で出かけた土曜日。
今から思えば貴重な晴天だった。
思いっきり見上げた真っ青な空には
幾筋もの飛行機雲が・・・・。


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穏やかに晴れた真冬の午後。

とはいえ、私の心をむき出しにするかのように
突風が足元を吹き抜ける。

そんないたずらな突然の木枯らしに
細い枝を揺らされても、
耐えて立つはだかんぼうの木々たち。



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空を見上げるときは
大抵何かの答えを探している時。



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スタンダードジャズの名曲に「Blue Skies」という
底抜けに明るいラブソングがあるけれど。
空は一つなのに複数形?・・・・・
つまりそれは、ここ愛知の空、南アフリカの空、フランスの空と
個々にあるものの集合体のイメージ。
果てしなく広がる大空の詩的な表現でもある・・・・とか。



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ああでも、解けない謎のように
一向に答えは見つからない。
諦めてはるかかなたの外国の空の下に広がる景色を空想する。

私の知らない美しい島やそびえ立つ山を
寂れた漁村を、緑の丘を
せわしく人が行き交う金融街を
砂埃が吹き上げる砂漠を

そこに暮らし日々を営む人々も
笑ったり怒ったり悩んだりしながら
時折こんな風に、
首が痛くなるくらいに空を見上げているのだとしたら・・・・。

生きている限り
答えなど所詮見つかることのほうが奇跡なのだ。

深呼吸をして小さく長く息を吐いてみる。

心の枷は思いのほかたやすく剝がれていった。
かすかに小さな痣を残して。
























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by marucox0326 | 2017-01-30 17:00 | ひとりごと

センチメンタルマミー

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昨年12月、次男が入籍した。

形ばかりの両家の顔合わせが行われたのは
京都は東山にあるとある料亭。


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その後、私たち家族三人が訪れたのは、京都駅の南に位置する「梅小路公園」。
有名どころを避けたつもりだったが「朱雀の庭」と言われるここも
それなりの人手で落ち着いた賑わいを見せていた。


黒御影石の池「水鏡」

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まずいお写真で恐縮だが、
ライトアップされた木々が水面に映し出されている。

次男と私たち夫婦は紅葉を楽しんだあと、
近くにあるステーキのお店で夕食を取り
この日は市内のホテルに一泊した。


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そして
彼は年が明けるなり
新妻を残してとっととアメリカに旅立った。
これから一年の研修を終えたのち、
来年若葉が芽吹くころに、彼をハワイアンウエディングが待っている。

私たちは、元旦にとりあえずの祝いの膳を囲んだ後
実母もつれて中部セントレア空港に・・・・。
次男は年末の帰省でも、ツレと仕事の話ばかりしていたが
空港では、
初めてのアメリカ、初めてのビジネスクラスに興奮気味だった。
若い彼の胸中にはきっと
大いなるpassionと、ほんのちょっぴりのuneasinessしかないのだろう。



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「せいぜい頑張って」とあっさりした別れのあと、感傷に浸る間もなく、
ツレが押してくれる母の車椅子に並んで歩きながら駐車場へ向かった。

そしてもうすぐひと月が経とうとしている。

二人の息子たちとは18年間ずつ生活を共にした。
18年といえども・・・・。
彼らが生まれてからのその歳月は
何度思い返してもなんと短いことだろう。
振り返るたび、それは私にとって
淡雪が溶けていくような儚さを持って
ヒリリと切なく胸に迫る。まるで初恋のように。

同居していれば、きっと口うるさく言うこともあったのかもしれない。
けれど離れて暮らす間にだんだんと彼らに多くを望まなくなった。
生きてさえいれば元気でさえいればと、ただ無事であることを願うばかりの日々。
可笑しいだろうか・・・・でもそうなのだからしかたがない。
そしてこれまた二人とも
早々に良き伴侶を得てとっとと一家を成す身となった。

S君、
「出国の時は新大統領だね。」なんて話したりしたけれど
頑張りすぎないようにネ。

でも・・・・・・
ご飯はマズイかもしらんが
「YOUは何しにアメリカへ」なんて言われないようにネ♪


今日の一曲は
世界のどこかでふん張ってるあなたへ・・・・
ちいとばかし古い曲だけど。


Don't you know things can change
Things'll go your way
If you hold on for one more day,
Can't you change it this time

Make up your mind
Hold on
Hold on
Baby hold on







つまらぬ母親のつぶやきに
お付き合いいただき深謝する。









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by marucox0326 | 2017-01-28 10:00 | ひとりごと | Comments(12)

お茶しない?

「なんでモーニング食べに喫茶店行くの?」
こう聞かれて返答に困った。

ワタクシ+ツレ
頻繁ではないが、休日に寝坊して
たまに喫茶店にモーニングサービス目当てで行くことがある。
私の住む町は、素敵なカフェがあちこちにあるような地域ではないので、
コメダ珈琲を利用することが多い。
平日はお年寄り率が高く、店内はの~~んびりしたもんだが
週末は家族連れやカップルで、並ばないといけないくらいの盛況ぶりである。

諦めて帰ることもある。




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ここ愛知県は、喫茶店のモーニングサービスが豪華だと
かつてメディアでさかんに取り上げられたものだが・・・・。

どうなんだろう、一宮市や三河方面などはすごいと聞くが
その方面に詳しくないこともあり、たまにいっても
残念ながらいまだかつてそういうお店に出会ったことがない。

では全国的に喫茶店が多いと言われる名古屋はどうか。
私の知る限りでは、コーヒーだけの値段で卵やトーストが付くところが殆どで
上記のお写真のようなメニューには、それなりの値段が加算されている。

それに朝、喫茶店に入りコーヒーを頼んだら、
サービスでゆで卵やトーストがつく、
あるいはコーヒーをオーダーしたらピーナッツが付いてくる、
なんてのもかなり前から関西ではあったと記憶する。

いまや珈琲は単なる飲み物ではなくなった。
お洒落で個性的でポリシーを持ったような喫茶店はカフェと名を変え
そこにまつわるものすべては文化として定着した感がある。

そんなこだわりのある空間はもちろん好きだが
クラシカルな風情の店内はそのままに、
近所のおっチャンやおばチャンの憩いの場になっているような
庶民的ながら味は確かな、ビル風の吹く街の谷間に佇む喫茶店や
オーダーすると決まって、蝶ネクタイをしたご主人が丁寧に淹れてくれて
古くからある見慣れた名窯陶器メーカーのコーヒーカップに
純度の高い生クリームを入れた小さなアルミのピッチャーを添え
恭しく運ばれてくるような純喫茶と呼ばれるようなお店も好きだ。



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朝からこんなに食べなくても・・・・・
てな感じに豪勢なモーニングサービス。


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一応お得感はあるのかもしれないけれど


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これらは850円から1000円というお値段。
とある有名レストランの朝のメニューである。



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ホウレン草とチーズと鮭が入ったサンドイッチが付いたモーニングメニュー。
値段は忘れたが、この組み合わせはいまひとつ口に合わなかった。


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若いころから喫茶店が大好きだった。
街歩きで素敵なお店を見つけるのは
宝を探し当てた時のように嬉しくて楽しみの一つだった私。
だから待ち合わせだけじゃなく一人でもよく利用したものだ。
成人してから、お気に入りのお店で偶然幼馴染に出会ったり
オーダーを取りに来たバイトの男の子に「○○ちゃう?」と
突然名前を呼ばれて驚いたことも。
すぐにはわからなかったくらいイケメンになっていた彼は
中学時代の同級生だった。
当時は私よりずっと背が低かったのに。

「サテン」なんて隠語もあった。
たぶん、最初のころは「レイコー」や「クリソ」と同じく関西人しか通じない言い方で
あえてそれを分かった上で、他所で使ったりしていた。
今そんな風に言う関西人はいない。
ちなみに私の父親はアイスコーヒーのことを「コールコーヒー」と言っていた。

でも・・・・・
そんな思い出の詰まった、心斎橋やミナミの片隅、北新地の路地裏に
かつてあっていつも私を出迎えてくれた
私がこよなく愛した喫茶店たちはみんなどこかへ行ってしまった。
でも・・・・・
無くなったのではない、またいつかきっと出会える。

私の心の中で彼らが生きている限り。




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by marucox0326 | 2017-01-27 12:00 | ひとりごと | Comments(4)

心の欠片

ある夕暮れどき
つけっぱなしのテレビから、耳に飛び込んできた
メロディの印象的なフレーズに、思わず夕飯の支度の手が止まった。

I want you come on come on come on come on and take it
Take another little piece of my heart now , baby
Break another little bit of my heart now, darling yeah

懐かしくも切なくシャウトするジャニスの歌声に
即座に画面を見にテレビの前に行った時には
その香水のCMはもう終わっていた。
ただそれが何という香水かということだけはわかったが。
ああそれは
若かりし頃好きだった香りだった。
でも、傍から見れば「花の女子大生」ー当時よくこんな言われ方をしたー
ではあったかもしれないけれど
ブルジョワジーのかけらもない、普通の女子大生だった私。
それは手の届くプライスではなく
甘くて清楚なその香りを上手に纏わせる術も知らなかった。

憧れだったミス・ディオール。

私が知っているのは格子柄のクラシカルなボトル。

リニューアルされたそれは新時代の女性のイメージなのだろうか。
ご存知の方もいらっしゃるとは思うが
その後何度か目にしたCMの内容はこうだ。






ナタリーは神々しいくらいに美しい
でも花嫁にしてはちょっと初々しさに欠けるし
バックに流れるのがJ・ジョップリンってどうなの?
いや彼女は偉大なシンガーで、
起用曲の「Piece of my heart」は大好きなナンバーだけれど。
それだけに最初は腑に落ちなかった。

でも改めてこうしてよく見てみると
最初のシーンはボーイが花束を届けに来るところから始まる。
「マダム・・・」と呼びかけられた彼女は「私はミスよ・・・本当に」と答えている。
若くはないけれど、未婚であるもしくは再婚なのかもしれない花嫁は
今までひたすら仕事に生きてきたのかもしれない。
やっとつかんだ幸せ?でも彼女の表情は戸惑っているようにも見える。
やがて父親の腕に導かれバージンロードへ。でも本当に好きな人は花婿ではない・・・・。

自立した女性。意志を持った女性。
そんな新しい「ミス・ディオール」のイメージを体現したストーリーのようだ。

で、一見結びつかないジャニスとディオールについては
ハイブランドでエレガントなディオールだけれど、
ここは、女性の激しさとか強さを打ち出しているのかな。

来て!来て!来てちょうだい!
そして奪って欲しいの、私の心のかけらを今すぐに。
壊して!私の心のかけらを、ダーリン、さあ!

ジャニスの魂の叫びとも思える曲の解釈はさておき
こんな私だってフレグランスのお気に入りはあるのサ。
3・40代の頃はシャネルのアリュールや
エリザベス・アーデンのフィフスアベニューを使っていたサ。
アニック・グタールのプチ・シェリーも好きだったサ。


でも・・・・・。

はて?最近は。






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by marucox0326 | 2016-09-09 01:13 | ひとりごと | Comments(4)

行く夏を惜しんで

相変わらず蒸し暑い。

さはさりながら
洗濯物を干していると
この前までくわっと照り付けていた日差しが
もうただ力なくじわりと熱だけを持って
私に纏わりついているのを感じる。

日が短くなった。
午後6時を回るともう暗くなり始めるのが悲しい。
何故って秋が待ち遠しいというよりも
その先の凍える冬を思ってしまうから。

ギラギラした太陽が恋しい・・・・夏よ行くな。



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でもこの先数十日後のある日、また洗濯物を干すときに
心地よい乾いた風が、いつになくひんやりと
頬を撫ぜていくのに気付いたら
私はきっとその瞬間、首が痛くなるほどに空を見上げ
どこまでも高く澄み渡ったそのスカイブルーに
かつての夏への感傷などすっかり忘れて
秋の訪れを歓迎しているに違いないだろう。


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野坂昭如氏の著作の中の「夏わかば」という短編が好きだ。

時は終戦間近、戦災で家を焼かれ孤児となった16歳
(たぶん数え年、今でいう中学3年生と思われる)の少年敬は
浜に置かれた古い砲台(西宮にある和田岬砲台か?)をねぐらとしているが
ある日、そこにやってきた二つ年上の美少女怜子に見咎められる。

少女は思ったままを率直に彼に尋ねてくる。
少年はそんな彼女を眩しく感じている。
彼女もそれを十分に承知しつつ、たわいのない砂浜での遊びや
言葉のやりとりに新鮮な感動を覚えている。
そしてまた、閉塞感と絶望というより開き直りにも似た無感覚の中
逞しく生きてきた少年にとっても
その時間は、モノクロだった景色が色鮮やかに変化したかのようだったろう。

「明日うちのお風呂に入りにけえへん?」

そう誘われた敬は
ついでに風呂の炊きつけにする薪を割って欲しいと彼女に頼まれ
それを名目に、彼女の父親(医者)のいない間に
彼女の家に行く約束を交わす。
そして二人はさらに親密になっていく。

疎開先の親戚の家を飛び出して戻った我が家はすでに焼失し、父母を亡くした敬と
病弱な継母と、開業医でありながら戦局上病院勤務を命じられ留守がちな父
学徒出陣で不在の三高生の兄を持つ、つまりは殆ど一人暮らしの怜子。
二つの孤独な魂はおずおずと
いやむしろ怜子は無邪気を装って彼を翻弄しながら寄り添っていく。
敬は怜子の家で、疎開先に送る荷物の荷作りを手伝い
二人で海を泳いで砲台の中で眠り
電車に乗って敬の家の焼け跡を見に行ったりもする。

どこか含羞にも似た気遣いを見せる敬に対して
いつもまっすぐに気持ちをぶつけてくる怜子。

ある空襲警報が鳴りやまぬ夜
敬は怜子が心配で、父親がいるかもしれぬ彼女の家に駆けつける。
「敬ちゃん」
「大丈夫やて、まだ遠い」
押し入れの中に身を寄せあう二人。
遠くで鳴る爆音と闇を照らす炎に怯える怜子は敬にしがみつき
そして敬は、彼女の胸のふくらみを腕に感じるのだった。

やがて空襲は止み、上気した顔を近づけて怜子は敬に言う。
「敬ちゃん、医学部いかへん?お兄ちゃん医学部いややいうて文科にはいってん
そやからお父ちゃんの跡継ぐんやったら、家に婿養子取るわけやな、医者の」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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焼け跡作家などと言われる野坂昭如氏
「火垂るの墓」はご存知の方も多かろう。
あの小説の中に出てくる二テコ池はツレの実家の近くにある。

様々な顔を持っていた氏は昨年末に亡くなったが
いくつか読んだ小説の中では
「エロ事師たち」と「骨蛾身峠死人葛」が鮮烈な印象だった。

「夏わかば」に描かれているのは、この中のどれとも違う情景だが
夏が終わりに近づくと、ふと思い出して再読したくなる小説である。




















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by marucox0326 | 2016-09-03 01:05 | ひとりごと | Comments(10)

台風一過。

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台風が日本列島を通過している。
ニュースで予報をチェックして
出来得る限りの備えで臨んでも
被害の避けられない地域がある。

幼いころ
父が家の雨戸を補強するために、はすかいに板を渡し
くぎを打ち付けていたことをおぼろげに思い出す。
当時の木造家屋にアルミサッシがあったのかどうかは
わからないが、殆どが木の雨戸だったはずだ。

台風が来ると
ただならぬ気配の大人たちに比べ
子供心には何が起こるのかという好奇心とワクワク感で
そんな日は妙に浮足立っていたことも確かだ。

日中から雨戸を締め切った室内で、雨風がごうごうと鳴りやまぬ中
従姉妹ときゃあきゃあ言いながら遊んだ記憶もある。
激しく打ち付ける風と叩きつけるように降り続く雨
その音がうるさくて眠れない一夜を明かしたことはあっても
自然災害で手酷い目にあったことのない私である。



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前回の台風の時も、私達の住む地域の空はこんな風に晴れていた。

そういえば、息子たちも台風が接近するたびに
「暴風雨警報」が発令され休校にならないか持ち望んでいたものだ。
彼らは学校嫌いではなかったが、合法的に学校が休めることはやはり嬉しいのだった。



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相米慎二監督の「台風クラブ」という映画がある。

「台風」という非日常の中で、子供と大人の間の最中にいる
それでなくとも得体のしれない衝動や
もやもやとした感情が渦巻く年ごろである中学生たちの
熱に浮かされたような行動が描かれている。

評価が高かったので公開後にビデオで見たが
私は正直つまらなかった。

でも「台風」というのは
大人になる前の思春期の人間にとって
怖れと不安と高揚した感情を代弁して発散させてくれる
一種の祭りのようなものであるのかもしれない。

若くして亡くなった相米慎二監督は、批評家受けはしたが
拘りがありすぎて、興業的にも一般受けする作品は少なく、
また、厳しい演出で俳優泣かせだったと聞いたことがある。

「セーラー服と機関銃」は好きな作品だが。



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そして今日も私の住む地域は、秋晴れの爽やかな風が吹く一日だった。

でも母が家に居るので、買い物にも行かずTVをつけると
昼間のワイドショーでは、逆巻く波しぶきの岸壁や、
暴風雨の町を映しだしていた。

明日未明にかけて
東北の太平洋沿岸に上陸する可能性があるという。


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どうか最小限の被害で・・・・と祈るだけの自分がどこか後ろめたく
息子の不祥事に頭を下げる私と同年配の女優の記者会見について
あれこれ議論するタレントや「町の声」に重なっていく気がした。

過ぎゆく夏を惜しむ間もなく
こうして秋はやってくる。
























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by marucox0326 | 2016-08-30 17:00 | ひとりごと | Comments(4)

I’m fine!

随分更新が滞ってしまった。

暑さにバテていたというよりも
実は心がチイと風邪をひいておりました・・・・
なァんてカッコつけてみたが
落ち込みが続くとどうも書く気が起こらない。
そんなわけで、気持ちが乗らない状態が続いてしまった。

ワタクシ長く生きてはいるものの
家事や仕事、世のため人のために骨を折ることはないが
心は簡単にポキリと折れるヤワな奴なのである。

物理的に忙しくても、書きたいという気持ちがあれば
ブログをアップすることは出来るものだ。
要は、書けない気分に素直に従っていただけなのだ。

お写真もないし、面白おかしい出来事にもあり付けず・・・・。
『何でもいいから取りあえず更新』というのができない不器用な質である。

でもたとえたったお一人でも
「あかね雲キレイ♪」を覗いて下さる方がいらっしゃる限り
投稿は続けたいというのも偽りのない気持ちだから
低空飛行の自分を励ましてまず一稿上げてみた。

『で、またこれかよ』
どこかでそんな声が・・・・。

marucox必殺画像
『コーヒーとケーキ、或いは優雅な昼下がり』




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実は、6月から断続的に母を自宅に呼び寄せて世話をし始めた。
認知症の母にとって環境の変化は決していいものではない。
それでも何度目かの往復で、何とかこの二重生活に母も私も慣れてきた。
有り難いことに、ツレアイもナニゲに協力してくれている。

そんな中、箱根旅も行けたしちょっと気がかりな問題も解決しそうだ。
目指せ、頑張りすぎない明るい介護生活♪

アララ結局、『取りあえず更新』になっちゃったョ。

















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by marucox0326 | 2016-08-08 18:32 | ひとりごと | Comments(12)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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