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カテゴリ:スクリーンの向こうに( 12 )

最近私的キネマあれこれ

今年に入ってから数本の映画を映画館で観た。

今月からは60歳パスで、一人で行っても料金は安くなる。
いよいよ自分もおばさんからおばあちゃんかと嘆息混じりに呟く。
でもシニアと呼ばれることに抵抗するより、年齢制限ありきで低価格になる
料金設定を素直に喜んで、もっと映画館に足を向けたい。
と思ってはいるのだが、いかんせんここ最近
これぞという作品に出会えていない。

心に引っかかった事柄ならどんなに些細なことでも
自分の言葉を紡ぎだそうともがくことを厭わないのに、
(結構この産みの苦しみ的感覚が好き)
その気が起こらなくて困っている。

生来のものぐさである故か、ブログを立ち上げたからといって
自分が読んだ本や、観賞した映画やお芝居やコンサートのすべてを
備忘録のようにアップするわけではない、この気まぐれブログ。

それでも
お話ししているうちにヒートアップするかもしれない(苦笑)


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「マリーゴールドホテル・幸せへの第二章」

一作品目の「マリーゴールドホテルで会いましょう」が
キャストが皆魅力的で素敵な映画だったので、期待値が高すぎたのかもしれない。
勇んで観に行った続編は、肩透かしを食らった、普通すぎて。

ホテルの若いオーナーを演じたデーブ・パテール
当たり前かもしれないが、『スラムドッグ$ミリオネア』の時とは随分印象が変わって
今作では、さらにおじさん化が進んでいた気がする。まだ20代半ばなのに・・・・。
(ファンの方々ごめんなさい)
そして改めて驚いたのは、私が通う英会話スクールの
すぐ辞めちゃった韓国系カナダ人の先生に雰囲気がすごく似ていたこと。
(前作観賞の折にはまだ英会話を習っていなかった)
見た目も、早口で良くしゃべるところも。

前作に感銘を受けたリチャード・ギアが、今作品に自ら進んで出演を望んだらしいが
このメンバーには、なんだかしっくりこない。むしろその違和感が狙いなのだろうか。
ホテルオーナーのママと恋に落ちる設定もなんだかなあ。
彼女とのシーンでのR・ギアの目線や表情はいつも通り・・・・実にエロっぽい。
そこだけ妙な空気が流れる。ギア様は何やってもギア様だね。

キャストがカップルでバイクに乗るシーンや、
お約束のボリウッドダンスを
英米人キャストも踊る圧巻のラストシーンを加えて
華やかさは加味されているのだが・・・・。

前作は思いがけない世界的なヒットだった。
今作はヒットを狙って製作された感が。これも続編の宿命?

でもこれらのシーンやハリウッドスターを迎えたりして
派手な演出が増えた点は、前作のファンから見れば好みが分かれるところだろう。

私的には、お気に入りのビル・ナイが出るシーンが多くて
それは大満足だった。





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「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」

シャーロック・ホームズは実在していた
そして90代となった今、若かりしころに引退を余儀なくされた
未解決事件に再び挑むことに・・・・・
なんてキャッチコピーにまんまと乗せられ観に行くも、観終わって唖然。
シャーロキアン諸氏は、この映画にミステリーを期待してはいけない。

我々から見て日本でのシーンが、
非常に奇妙な点は仕方ないにしても
数々のはてなが浮かぶ。

真田広之の役って何の意味が?
日本から大事に持ち帰った「山椒」は何の意味が?
シャーロック・ホームズって私立探偵だよね確か?
ほかにも?な点があったけれど、未見の方のためにこのくらいにしておく。

ただ、さすがの名優イアン・マッケラン
60代と90代の演じ分けが見事だった。
家政婦を演じたローラ・リニーは久しぶりに見たが
それにしてもまだ実年齢50歳そこそこのはずなのに・・・・・
う~ん、役作りか・・・いやそれならもっと若い設定でしょうが、
いやこれ以上はやめておこう。地味ながら好きな女優さんなので、つい。





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余談ながらローラ・リニーについて少し。
どちらかといえばインディペンデント系の映画出演が多く
英国俳優との共演が多いので、ずっとイギリス人だと思っていた。
調べたら実際はニューヨーク生まれのアメリカ人だった。
全然イメージ沸かないなあ。


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「偉大なるマルグリット」も観たんだけどねえ。
これ、実在した「世界的音痴」の富豪の女性がヒロインのモデル。
彼女についてのエピソードを元に作られたお話という触れ込みなのだが・・・・・。
本国フランスで大ヒットってほんまかいな。

現代でも、お金持ちで趣味で楽器演奏する人の中には
財力に物を言わせて私的にライブ張る人はいるけれどサ。

う~ん、ストーリーとしても、ずっとまだ何かあるに違いないと
思いつつ我慢してみていたが・・・・あの結末???は違うだろっって感じ。

カトリーヌ・フロは、結構好きな女優さんだけにとっても惜しい。

詳しくストーリーは言えないが、これだけは言いたい。

声を出して歌うときに音程の取れない人はすなわち
正確な音を聴き取る能力のない人のことを言うのだとしたら
それはどんな方法で聴くにせよ、正確に聴き取れないはずだってこと。





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なんだかんだ結局かなり温まってきたところだが
これにておしまいにしましょ。
お付き合いサンキュざんした。

























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by marucox0326 | 2016-04-12 19:21 | スクリーンの向こうに | Comments(4)

愛したひとは・・・・。

女子高出身の私は、15歳から18歳までの多感な時期を
古い言い方だが「女の園」で過ごした。
もう40年以上も前だけれど、それなりに進学校で風紀に厳しく
文化祭に男子を呼ぶのに、親と教師の印鑑が要るような学校で
優等生から私の様な劣等生まで、そこは多種多様な人種のるつぼだった。

そんな私だが、
靴箱に手紙が入っていたことや、請われて後輩と交換日記をしたことがある。
今から思えば、それはある種欲求のはけ口だった気もするし、
女ばかりだと、少しばかり変わっていたりボーイッシュだったりすると
もうそれだけで、憧れの対象に成り得てしまい
その延長の淡い疑似恋愛的感情があっても、それは自然な流れだった気がする。
むしろ男らしさや女らしさを強調されると、とたんに嫌悪感を催してしまう
そんな空気さえあった。

でもそこまでだった。
そのこと自体は、思春期の女の子の成長過程に過ぎない。

現代においてはタブーではなくなりつつあるとはいえ、
私には実際のところ、同性間の恋愛についてはよくわからない・・・・・・・・。



ーキャロルー
2016年アメリカ
監督トッド・ヘインズ

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少し前に観にいった話題作である。
私の場合、ルーニー・マーラー目当てでもあった。
彼女については、「ドラゴン・タトゥの女」で見て以来ファンになった。
スウェーデン版もCSチャンネルで見たが、
私にとってはリスベット役は彼女以外に考えられない・・・・・。
それほどまでに、あのセンシティヴで抱きしめたくなるような容姿や表情
そして少年の様なまなざしに惹かれた。

そして映画「キャロル」でも彼女のその繊細な魅力は
この切なくも美しいラブストーリーに、硬質な輝きを放っていた・・・・。




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二人の女が初めて出会うのは、1950年代のクリスマス商戦で賑わう
マンハッタンの高級デパートのおもちゃ売り場だ。

劇中におけるケイト・ブランシェット演じるキャロルに
華やかな美貌というものは感じられなかったが、
満たされない、愛に飢えた哀しい女が持つ不思議な磁力のような気配が
一目でブルジョアとわかるゴージャスなそのいでたちに、さらに奇妙な光を与えて
彼女の周りをぼんやりと鈍く浮かび上がらせている・・・・そんな印象だった。

謎めいた美しさで、ひときわ目立つキャロルの姿に
恋人がいながら、同じようにどこか満たされない思いでいた
ルーニー・マーラー演じるテレーズは
思わずじっと彼女を見つめてしまうのだった。



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アメリカといえども、同性愛など精神障害
もしくは社会的に異常者として扱われた時代だ。
男性なら職を奪われ、女性であっても精神病院に送られたり
治療を義務付けられた。

もしも・・・・・。
お飾りとしてだけでなく、心底夫から愛されていたのなら
夫が家庭をもっと顧みるような男だったなら
キャロルは幸せな主婦として安穏に暮したのだろうか。
そしてまたキャロルと出会わなくても、テレーズは果たして
写真家になる夢をかなえることができたのだろうか。




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テレーズはキャロルからの食事の誘いにも、断らずに出掛けて行く。
シーンごとに交わされる二人の視線のなかにあるのは
あの愛に飢えた哀しい女だけが持つ不思議な磁力のような気配だ。
そして私達観客は、彼女たちの行く末がなんであるかを
否応なく知らされてしまうのだ。

キャロルがテレーズを
ニューヨーク郊外の幼い娘と暮らすその家に招待した日
予告なく突如別居中の夫がやってきて
口論の末に、彼は娘を強引に連れて帰ってしまう。
結局、テレーズは失意の冷めやらぬキャロルの運転する車で
駅まで送られて帰ることになるのだが。

列車の座席に座ったとたん、その愛らしくピュアな横顔がゆがみ
溢れる涙に堪え切れず静かな嗚咽をもらすテレーズ。
このシーンがとても印象的だった。

その時彼女の胸中にこみあげる思いはなんだったのか。
同情?憐憫?愛?まだ説明のつかない感情?



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まだ公開中である。
是非、ご興味が沸いたならご覧いただければと思う。


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音楽も良かった。

劇中、スタンダードジャズ、「Easy・Riving」を
テレーズがピアノでポロリと弾くシーンがある。
この曲はビリー・ホリディが歌ったものが最初だが、その後
インスツルメンタルでも、ヴォーカルでも名だたるミュージシャンがカバーしている。

「あなたのために生きて行く、人生を捧げるのに悔いはないわ」
といった内容の歌詞だが、I’m easyというのは
君の決定に従うよ。いかようにでもしてくださいという意味がある。

しゃれた音で始まる導入部も素敵なのでご紹介したい。
雰囲気のあるノラ・ジョーンズの歌で。


「Easy・Riving」
1937年(Leo Robin/Ralph Rainger)

Living for you is easy living
it’s easy to live when you’re in love ・・・・。







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by marucox0326 | 2016-03-05 08:00 | スクリーンの向こうに | Comments(8)

機内でもイギリス映画に堪能♪

帰りの機内では映画を3本も見た。

往路では、日本語字幕で見たいのがなくて
仕方なく英語字幕でフランス映画を見たら、
拷問級のストレスに見舞われて結局撃沈。
イギリス入りする前から言葉の壁に
ゴンゴン頭をぶつけていた私。

しかし、帰りの機内では、日本語字幕もしくは
日本語吹き替えで興味をひくものが何本かあった。
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なかでも
トーマス・ハーディ原作、2015年製作のイギリス映画
「遥か群集を離れて」は見応えのある、大河ロマンドラマだった。
こういうタイプの映画は好きだ。






物語は、19世紀のイギリス。
男性に依存したり結婚によってしか、生計を維持する術のなかった
当時のイギリス人女性の中にあって、叔父から相続した農場を
切り盛りし、またその美貌で三人の異なるタイプの男性との
愛に翻弄されながら、ついには真の愛に辿りつく
美しき農場経営者バスシェイバの物語。
ヒロインをキャリー・マリガン、
最後に結ばれる羊飼いの男性ガブリエルをマティアス・スーナールツが
演じているのだが、彼が最高に素敵なのだ。
素朴ななかに、逞しさと繊細さと優しさをたたえたその表情・・・・・・。
もうすっかり彼の魅力にうっとりと浸ってしまった私。

そのマティアス・スーナールツ
最新作「ヴェルサイユの宮廷庭師」では
ケイト・ウィンスレットと共演。
予告編を見たが、K・ウィンスレット益々の貫禄である。
ただ太めなだけではなく、顔立ちや雰囲気も含めて・・・・
う~~んごっつあんデス。
彼とのラブストーリーもあるようだが、
いくらコスチュームプレイとはいえ、ちょっとなあ~

長身で肉体派の彼と並んでも、ガタイでは勝ってるね。

一方のキャリー・マリガン
親しみやすい風貌と確かな演技力で
英国女優の有望株といわれている彼女。

私の中では最近CSチャンネルで観た、「17歳の肖像」の
みずみずしく鮮烈な印象がまだ記憶に新しい。
「17歳~」でも、作品の中でどんどんキレイになっていった彼女だが
この「遥か~」では、男を虜にする美貌と言うより
きっぱりとした清潔感があって、笑うと少し子供っぽくて
純粋さと可憐さが滲み出ている反面、男たちに伍して経営者として渡り合う強さと
男性が支えずにはいられない危うさが共存していて、好ましく感情移入しやすかった。


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前稿では、くら~い内容ばかりご紹介したT・ハーディ作品だが、
この「遥か群集を離れて」(原題)Far from the Madding Crowdは
色々あった末に二人が結ばれるという
ハッピーエンドなので、カタルシス効果もありお薦めである。


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by marucox0326 | 2015-11-10 18:00 | スクリーンの向こうに | Comments(4)

イギリス映画・・・・陰鬱な英国の空にも似て#2

引き続きイギリス映画のお話。

それも労働者階級の人々を描いた作品の中で好きな映画たち


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ケン・ローチ監督
「ケス」「リフ・ラフ」「カルラの歌」
マイケル・ウィンターボトム監督
「ゴー・ナウ」「日蔭のふたり」「ひかりのまち」「いとしきエブリディ」
マーク・ハーマン監督
「ブラス」「シーズンチケット」「リトルヴォイス」
(太字は特に印象深い作品)



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中でも
「ゴー・ナウ」のロバート・カーライルに出会ってから
すっかり彼に嵌った私。
欧米人にしては小柄で特に美男と言うわけではないけれど
ふと見せるちょっとした表情がたまらない。

「トレインスポッティング」「リフ・ラフ」「カルラの歌」
「フル・モンティ」「アンジェラの灰」
など立て続けにビデオで見た。

イギリスの階層社会の暮らしや考え方、そして英国映画と言えば
避けては通れないアイルランド問題やそれに伴う宗教対立など
歴史の授業や本で得る知識以上に、映画は色々な事を私に教えてくれた。

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ー「ゴー・ナウ」ー
難病もののラブストーリーだが、
ときに下品な言い回しや、イギリス人らしい皮肉の利いたユーモアを
随所にちりばめながら、リアルな視点で淡々と
ある種突き放したようなタッチで描かれる。

多発性硬化症に侵されて、徐々に体の機能が失われていく
主人公の青年を演じたR・カーライルがなんとも切ない。

ラストの結婚式のシーン。新郎新婦のダンスを促された彼は
常に尿をためた袋をぶら下げていなければならないわが身を皮肉る。
彼らの行く末がどうなるかより、幸せな一瞬があればいい
その瞬間を、できるだけ長く1つ1つ積み重ねていければ・・・・

そんな感想の余韻を抱かせた作品だ。



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ー「アンジェラの灰」ー
時代背景は恐慌時代から第二次世界大戦のアイルランド。
原作者フランク・マコートの自伝的映画であり、
これ以上ないというくらい悲惨な一家の貧困生活が描かれる。

幼な子は次々と亡くなり、アイリッシュとしてのプライドだけは高いが
甲斐性のない父親はすぐいなくなり、残された家族は物乞いをしたりして
ついに母親は親戚の男か何かに囲われて、子供たちはこき使われる。
彼らの住む部屋にはトイレがなくて、男が部屋の中で置かれた洗面器に
ジョロジョロと用をたし、主人公フランクが路上に捨てに行くシーンがある。
これには驚いてしまう。日本人には理解しがたい感覚だ。

この映画では少しの金も飲み代に使い果たしてしまうが
子供への愛情は惜しみなく、どこか憎めないダメオヤジを演じた
ロバート・カーライル。まさにぴったりと役柄に嵌っていた。
どちらかと言えば、子役と母親役のエミリー・ワトソンが素晴らしくて
彼は脇に回っている感もあるけれど。

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アイルランドとイギリスの対立といえば、中学生の時映画館で観た
「ライアンの娘」(1970年デビッド・リーン監督)が最初だ。

しかし当時14歳の私には
映像だけでは描かれている社会背景もさることながら
サラ・マイルズ演じるロージーが不倫する女心などわかるわけもなく
あらゆる面でよく理解できず、面白いと思える作品ではなかった。
むしろサラ・マイルズのラブシーンだけが衝撃的で、ビックリドキドキだった。
よくこんなの観に行ったものだと思うのだが(もちろん友ダチとネ)
当時毎日放送に勤務している叔父から、よく映画のチケットをもらっていたので
内容もわからず私にくれたものと思われる。

後年何度かTVなどで再見して、もちろん大人になった私には
忘れられない名作映画のひとつになったが・・・・。

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さて、ロバート・カーライルであるが・・・・。
30代から40代初めの頃の彼はステキだったなあ・・・・。

最近TV映画で、ヒトラー役をやっていたのを見た。
イギリスでは数々の賞も取っているTV映画らしいのだが
もともと小柄で線の細い個性派だった彼が年を取ると
こんな風になっちゃうのかと・・・。

まるで
同窓会で、久し振りに憧れのヒトにあったら
いままで何だか魔法にかけられていたのが解けたように
残念ながら全然胸がときめかなかったのである。























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by marucox0326 | 2015-11-07 14:07 | スクリーンの向こうに | Comments(4)

本そして映画・・・・陰鬱な英国の空にも似て。

いや、おれはどんなことがあったって奴らに見せつけてやるんだ。
誠実とはどういうことかを。(中略)
ちきしょう、おれはこの決心をつらぬいてやるぞ。
おやじが苦しみをこらえ、医者どもを階段の下へ蹴落としたみたいにー(中略)
おれ自身があの物干づなに到達するのは
おれが死んで、向こう側に安楽な棺桶が用意されたときだ。
それまでは、おれはどんなに苦しくとも
自分ひとりの力で田野を駆けてゆく長距離走者なんだ。


「長距離走者の孤独」
アラン・シリトー著
丸谷才一/河野一郎訳 
原文より抜粋

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一人称で語られる非行少年スミスの
偽善的な感化院長への反発と抵抗。

それなりに恵まれた環境で、ぬくぬくと親の庇護を受けていたにもかかわらず
焼けつくような焦燥感と、やり場のない不満を抱えていた10代後半に出合ったこの本は
ほかの多くの愛読者と同じく、私にとっても青春の書である。

貧しくとも向上心を忘れず健気に生きる人々の物語よりも
激しく心を揺さぶられ、彼スミスの気持ちに寄りそうように
若いころ何度も読み返したものだ。

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ロンドンから北へ
列車の窓から見る風景は、のどかな丘陵地帯だったり
また逆に殺風景な工場や集合住宅だったり・・・・・。

そんな景色を眺めていると
イギリスの社会の底辺にあって
懸命に行きる人々のことを描いた
本や映画に思いが巡らされた。

まずは、暗くて悲惨といえば





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ートーマス・ハーディー


A・シリトーの時代から遡ることおよそ100年
ビクトリア朝時代の貧しい農村から始まるふたつの小説。

「日蔭者ジュード」と「ダーバヴィル家のテス」
2作とも映画化されている。
私はまずそれを見た後、興味が湧いて原作を読んだ。

前者は
マイケル・ウィンターボトム監督「日蔭の二人」
クリストファー・エクルストン/ケイト・ウィンスレット主演。
後者は
ロマン・ポランスキー監督「テス」
ナスターシャ・キンスキー主演。

どちらも悲劇的な結末の物語である。

「日蔭の二人」は、レイチェル・グリフィスという
私の好きな女優さんが出ているので、映画館まで観に行った。
どこまでも救いのない暗い話で、原作ではジュードは死んでしまうが
映画では去っていくスーにジュードが
「離れ離れになってもずっと夫婦だ」みたいなことを叫んで終わる。
このラストがやや希望が見える終わり方で私は映画の方が好きだ。



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K・ウィンスレットを初めて見たのは
「乙女の祈り」(ピーター・ジャクソン監督)
これはとても衝撃的な内容の映画だ。
その後見た「いつか晴れた日に」は
映画自体は、観た後にとても幸福感に満たされる内容であるものの
彼女の演技は相変わらず過剰な感じで,結果的には彼女の出世作になったとはいえ
風貌も顔立ちも役にあってたかと言えば、私の中ではいまだ疑問符が付く。
しかし「日蔭の二人」で彼女が演じたスーという女性は
世間の常識に抗う意志の強さみたいなものが滲み出ていて良かったと思う。

ちなみに「タイタニック」は未見。
実は予告の段階で見る気が失せてしまっていた。
当時まだ少年のおもざしの残るディカプリオの相手役として
彼女のキャラクターは、洗練された上品さと繊細さに欠けている気がした。


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映画の「テス」は、ナスターシャ・キンスキーがまばゆいばかりに美しい。
内容はこちらも幸せ感ゼロであるにもかかわらず、
彼女の美しさにもまして、コスチュームや風景などの映像美、音楽が素晴らしい。
映画を見たのは随分前だが、相手役の男優が、彼女が本当に愛したはずの
エンジェル(ピーター・ファース)よりアレック(リー・ローソン)の方が
ルックスも魅力的で、エンジェルはあまりに男として情けないし
どちらもテスよりはずっと裕福なのに、なんでこうなるのと思ったものだ。

N・キンスキーは「キャット・ピープル」より断然こちらの方が素敵だ。
パパの怪優クラウス・キンスキーにようく見ると似ているのだが
すべてが良い方に受け継がれている。
スティーブン・タイラーとリブ父娘といいキンスキー父娘といい、
優性遺伝もいいとこである。
あくまで、お顔立ちの話だが・・・・。

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イギリス滞在中、いちいち思いだされたイギリス文学と映画のお話
もうしばらく続くョ~~












































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by marucox0326 | 2015-11-04 01:37 | スクリーンの向こうに | Comments(0)

イギリス映画あれこれ②

足元から冷え冷えとする朝。
こういう時にベッドから起きだすのは
相当辛い。泣きたくなるくらい。

今年の寒さはいったいどれほどまで?
考えるだけで憂鬱だ。

来るなよ~冬将軍
英語で言うと General Winter(まんまやん!)
この言葉、誰が言い出したのかと思いきや
1812年、ナポレオンがロシアに侵攻した際、
あまりの寒さに撤退したことから、厳しい寒さを
将軍になぞらえたという謂れがあるとか。

来るならせめて
「冬少佐」か「冬大尉」くらいにしてって
ゴロ悪いやんっ!

アラカンの一人突っ込み
毎度お見苦しいところ
おつきあい、ありがとさん。




やっと本題である。
しかも本編と全く関係ないマエフリからの・・・・。



「いとしのエブリデイ」 2012年イギリス映画 
              監督 マイケル・ウィンターボトム
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この映画
大きな事件は起こらない。

でも夫が不在の、子だくさんの家族が体験する
よくあるようなことを、映画は淡々と描いていく。
それはどこにでもある家族の風景。
唯一つ、ダークな要素である
「不在な父は犯罪者である」ということを除いては。

狩りに出かけたまま中々帰って来なかったり、
外出許可の出た父親に家族で会いに行った先で
どこかへいってしまい、親を心配させる長男。

長らくの夫のムショ暮らし、ついつい男になびいてしまう母親。

収監中でありながら、麻薬を刑務所内に持ち込み
刑務所移送の憂き目にあう父親。

それぞれにちょっぴり弱くて、複雑な内面を抱えつつ・・・・。

父不在の家で、子供たちは
毎朝シリアルを食べ、学校に行き、

日々は過ぎていく。

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収監中の夫に代わって昼夜働き
4人の子供を育てる母親を演じた
シャーリー・ヘンダーソンは、現在なんと48歳。

生活の辛さにヒステリックになったり、
にじみ出る疲れた表情が、童顔の彼女を
しばしば年齢相応に見せる瞬間がある。

それも監督の狙いだったのかと思ったりするが
実は彼女、ウィンターボトム監督作品の常連だ。

最近ではハリポタ(私は見ていない)にも出ているらしい。



そして、この映画にはドキュメンタリーな味わいも・・・・。

実際の刑務所で撮影されただけあって
刑務所内のシーンは臨場感がある。

その中での子供たちの様子もまた
単に可愛いというより、所在なくどこか戸惑っているよう。
周囲を気にしながら、それでも一生懸命に自分のことを
父親に話す様子が妙にリアルだし、
刑務所の場面での父親役のジョン・シムは
あまりに溶け込んでいて
実際に囚人なのかと錯覚してしまうほどだ。



そして夫は出所する。



出所した日の晩のベッドで、妻は夫に不在中の不倫を告白し
夫は子供たちにも聞こえるような罵声を彼女に浴びせたのだが・・・・。

その翌日の子供たちの合唱会。

歌う子供たちを笑顔で見守る二人の表情は
ごく普通の温かな親の顔でしかない。

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監督もお気に入りだというラストシーン。

家族は海に出かけ、
カメラは俯瞰しておわる。

なにごともなかったかのように。
ずうっと仲のいい家族であったかのように。

でも実際はそんなものだ。
彼らはこれからもちょっとしたもめごとを
起こしながらもこうして寄り添って離れずにいる気がする。
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お写真はパンフレットから
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by marucox0326 | 2013-11-29 18:06 | スクリーンの向こうに | Comments(0)

イギリス映画あれこれ①

「ひかりのまち」(1999年製作・マイケル・ウィンターボトム監督)
という大好きなイギリス映画がある。

あの「ノッティングヒルの恋人」(これも実は結構好き)で
車いすに乗った若妻を演じたジーナ・マッキーが主演し、
ちょっと問題アリの愛すべき人達を描いた、私にとっては
心をギュッと掴まれた忘れられない作品のひとつ。

素晴らしい音楽(ピアノ・レッスンのマイケル・ナイマン)
荒いカメラワークで捉えたロンドンの夜景も印象的だった。

マイケル・ウィンターボトムは
ケン・ローチとともに、好きな監督である。
作品は他に
「GO NOW」(95年製作)
「日陰のふたり」(96年製作)を観ている。
前者は難病ものだが、そんなことより
ロバート・カーライルがとってもいい。
TV用ドラマとして作られたのが評判を呼んで
映画になった作品だけあって、これまた心に残る作品だった。
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このころの彼は大好きで、
「トレイン・スポッティング」
「フル・モンティ」などほとんど見ているかも。



後者は原作がトマス・ハーディの「日陰者・ジュード」

暗く、とことん救いようのないお話で、
映画前半、豚を賭殺する場面に度肝を抜かれ
ケイト・ウインスレットの体当たり演技が衝撃的だった。
彼女、これ以降は結構脱ぐ女優さんのイメージが定着したように思う。


原作では最後に主人公ジュードは死んでしまうのだが
映画のラストでは去っていく恋人に、悪態をついて終わる。

まだ少し希望が見えるエンディングだったかもしれない。


そして久しぶりにメガフォンを取った
マイケル・ウィンターボトム監督の新作は
ある家族の物語。
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劇場に足を運んで観てきたが、

な~んか前振り長くて、
取りあえずのアップでゴメンナサイ。




ご興味のある方はまた覗いてネ~

続く・・・・・・。
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by marucox0326 | 2013-11-26 18:26 | スクリーンの向こうに | Comments(2)

心に残るシネマ

『私も
これまで何度か岐路に立った。
どっちの道が正しい道かはいつも判断できた。
だが、私はその道を行かなかった。
なぜなら、それは困難な道だからだ。』



全盲の元陸軍中佐、アル・パチーノ演じるフランクが、
いままさに取り調べが行われているさなかにある
全寮制名門高校の懲罰委員会に自ら乗り込んで
奨学生チャーリーを擁護すべく、ぶちまける演説の一節だ。

この名高い演説場面は、私の好きな映画のひとつである
『セントオブウーマン/夢の香り』の中のクライマックスシーンである。

映画の内容の詳細に関してはご興味のある方はwikiって頂くとして。

この1992年製作のアメリカ映画を
私がCSチャンネルか何かTVで見たのは
公開から、5・6年もたってからだったと思う。

タイトルから連想するメロドラマ的内容を
見事に裏切られたストーリー展開にまず引き込まれる。
そしてアメリカ映画らしい、善悪のキャラクターが
はっきり分かれた人物設定は感情移入しやすい。
そして
いわゆるロードムービーであるのだが、主役の二人が旅の体験の中で
しだいに心を通わせていく過程を見守りつつ、ハリウッドお決まりの
予定調和な終盤へと見る者を連れて行ってくれる。

ラストはスカッとさせておいて、さわやかな幕切れかと思いきや
その後パチーノが、ごく普通の、むしろつつましやかな自宅に
白杖を突きつつ帰っていく・・・・玄関先で遊ぶ孫に声をかける
その後ろ姿をカメラは捉える、そして、彼が家に入るのを見届けた後、
去っていくチャーリー役のクリス・オドネル。
余韻を残す心憎いラストだ。

「ゴッドファーザー」「セルピコ」「スケアクロウ」等
それまでは、激情熱演型俳優のアル・パチーノが、
今回はその過剰気味の演技がまさにうってつけで
哀愁と色気までも感じさせるはまり役だった。

俳優としてのデビューも遅く、小柄なせいもあるのか
「ゴッドファーザー」以外は地味な作品が多く、不遇の時代もあった
アル・パチーノはこの作品で念願のオスカーを手にする。
その後の作品、ぺネロープ・アン・ミラーと出来ちゃった「カリートの道」。
ジョニー・デップと競演の「フェイク」、キアヌ・リーブス、
まだかけだしのシャーリーズ・セロンらとの「ディアボロス・悪魔の扉」
など見ているが、特に「フェイク」は好きな作品である。

冒頭の演説は最後こう結んでいる。  

『ここにいるチャーリーも岐路に直面した。
そして彼は選んだ。
その道は正しい道だ。
真の人間を形成する信念の道だ。
彼の旅を続けさせてやろう。
彼の未来は君ら委員の手中にある。
それは価値ある未来だ。
保証する。
潰さず守ってやってくれ。
愛情を持って。
いつかそれを誇れる日がくるはずだ。』

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私などはもういつも易きに流れて、真実とか、正しい道とか
見極める目すら曇ってしまったかもしれないが、
前途ある若い人たちの困難に向かって歩もうとする道を
阻むことだけはしないで見守る大人でありたい。

だがそれもまた、困難であることにちがいはない。
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by marucox0326 | 2013-09-02 19:07 | スクリーンの向こうに | Comments(2)

私はこういうのが好き♪ー本と映画ー

今日のテレビは村上春樹の新作発売の話題で持ち切り。

「風の歌を聴け」で知ったころ、20代前半だった私はアメリカ文学に少し嵌っていて、
サローヤンとかコールドウェルとかサキとかの短編を読んでいた。
さらにそこから
アーウィン・ショーの「夏服を着た女達」に魅せられ、ニューヨーカー誌の作家を知り、
サリンジャーやフイッツジェラルド、アービング等を読むようになり、常盤新平氏の著書もいくつか・・・。

村上氏が尊敬する作家にフイッツジェラルドを上げていたことから彼に興味を持ち
初期の作品は結構好きだった。「1973年のピンボール」や
そしてこれ
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なぜか下巻しか見つからず・・・・。260円だって。若いね二人とも。
村上同士でジョイントフェア?


もちろんこの話題作も
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うちの本箱は、前後ろ、隙間と言う隙間にギュウギュウ詰め込んであるもので。
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はいこれ。
ハレーション起しちゃった。
しかしこの「ノルウェイの森」あたりからちょっと・・・・。
でその後はご無沙汰である。
翻訳本特有のある言い回しや文体が、彼の作品には感じられて好きだったが、
だんだん難解なだけで心に訴えかけてこなくなった。
私には内容の理解が限度を超えてしまったのだと思う。

「ノルウェイの森」ビートルズの曲は好きなんだけどナ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


で話題は飛ぶが、
先日CSチャンネルで「テネイシャスD/運命のピックを探せ」
を見た。というかズルズル見てしまった。ジャック・ブラウン見たさに・・・。
おマヌケ、お下品、アホらしさ満載のC級映画なので、
良い子の皆さまにはお勧めできない。

でもこの大っ好きな映画は
超お勧め!
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ご存知の方も多かろう。
子役たちも素晴らしいが、
ジャック・ブラウン万歳の映画。

「愛しのロクサーヌ」でグイネス・パルトロウと共演、一躍有名になった彼だが
彼の音楽性、エンターテインメント性、その才能がいかんなく発揮されている作品。

そして最近の映画ベストワンはこれ!
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もうたまらない。
作品が観客へ投げかけるシニカルな目線とでも言ったらいいのか。
アメリカのある側面を皮肉っていることは確かだ。

この作品には、教訓めいた愛だとかヒューマンなテーマ、説教じみたセリフなどない。
どこまでもまぬけで自分勝手でばらばらで、どうしようもない大人達と
無邪気な(たぶん)少女がラストまでとんでもない行動で突っ走っていく。

出演者はトニ・コレットしか知らないが、好きな女優である。
「シックスセンス」も見たが、
「ミュリエルの結婚」はよかった、好きな映画。

最後はじわんとなんだか来た。
これも人間賛歌のロードムービーだと思う。

最後にこれをおまけに貼り付けておく。
映画の中でオリーブがコンテストで使用した曲。
MC・ハマーのほうが元曲だが

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by marucox0326 | 2013-04-12 19:30 | スクリーンの向こうに | Comments(0)

EXCELSIOR!!

観てきたョ。
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「世界にひとつのプレイブック」
今日の記事のタイトルにした「excelsior」・・・・。
あのカフェではない。
余談ながらうちの長男、昔ここでそのカフェのほうでね
バイトしていたことがある。
あのころやけに淹れ方を語るうるさいやつだったわ。
もとい、映画のお話・・・・・。
この言葉は心を病んだ主人公が
気合を入れるときに発する言葉。
「向上を目指せ」という
ニューヨーク州のスローガンでもあるらしい。
が、舞台はフィラデルフィア。
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字幕では「より高く」となっていたが、
「気品ある」「優れた」「常に向上する」
などという意味で、もともとはラテン語だそうだ。

マイクロソフトのエクセルも「優れている」という意味で
これを語源にネーミングされたとか。
フンッ・・・・エクセル苦手だよっ
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ロバートデニーロが演じる愛すべきキャラの父親。
日本のタイガースファンにもハチャメチャなおやじはいるが
この父親も、ひいきの野球チームとアメフトチームには相当の肩入れ。
最後大きな賭けに出る。
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主役の二人・・・・ヒロイン役のジェニファー・ローレンスは
アカデミー主演女優賞始め各賞総なめ。
知らない女優さんと思ってたら
「ウィンターズ・ボーン」の少女だったとパンフ見て驚き!
あれはすごい映画だった。
あのときのあの子が色っぽくなっちゃっておばさんアゼンだョ~
彼女22歳らしいが、本作では無邪気な表情も見せながら
とても大人っぽい。
目が据わってる感じというか、コラムニストの中野翠さんがよく言うところの
目周りの暗い女優だ。
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「ラッシュ・アワー」のクリス・タッカーも出番は少ないが
主人公パットの精神科入院時の友人役で出ている。
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パットとティファニー、ダンスコンテストに出るべく練習するのだが。
その練習のダンスシーンといい、本番のそれといい、へたくそでなんかどんくさい。
ティファニーの真っ白にスパンコールのピチピチ衣装もなんかダサイ・・・・・。

最初に好きになったのはきっとティファニー。
いつまでも元妻となんとかやりなおすべく必死のおまぬけなパット。
お決まりのラストへ・・・・。その予定調和に至るまでが心地よい・・・・。
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精神を病むとまではいかなくても、人と人の交わりにおいて、
傷ついたり傷つけられたり、裏切ったり裏切られたり、
人との関わりが嫌になって、ときに動物や植物に癒しを求めたりするけれど
やっぱり人間である限り、その傷を抱えながらexcelsior(より高く)自分を
成長させ、立ち直らせてくれるのは人とのつながりであり、愛なのかなと思う。
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写真はすべてパンフレットから。
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by marucox0326 | 2013-03-22 19:55 | スクリーンの向こうに | Comments(6)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


by marucox
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