2017年 06月 01日 ( 2 )

Stranger ー親子旅 in the U.S.#7ー

ああ、それにしても
彼の曲をどれだけ聞いてきただろう。

孤独と愛を求めてさまよう一途な気持ちを
時にポップに時に切なく、美しい旋律に乗せて歌い上げる
ビリー・ジョエルの楽曲に魅せられ続けた若かりし頃の私。

歌を習い始めて間もないとき。
「ロンゲスト・タイム」を四声のコーラスで歌った。

楽しくて気持ちよかった。

「またやろうよ」と先生も仰る。
今、個人曲だけでなく、コーラスのレパートリーも
増やしているのだが、誰かがレッスンを休むと合わせられない。




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もうどの曲もクラシックポップスの域かもしれない。
大御所と呼ばれる存在のビリー・ジョエル。

ネオン瞬く夜のマンハッタンを歩いていると浮かぶメロディーは
彼の代表曲のひとつ、日本人が愛してやまない「Stranger」だ。

あの寂し気で、なげやりな口笛が都会の夜にはよく似合う。

私達はニューヨーカーにとって「Stranger」だけれど
行き交う人皆が仮面をつけているように感じるのは
思わず口を突いて出たこの歌のせいかもね。




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滞在中何度となく通り過ぎたセント・パトリック大聖堂
その内部の高い天井に施されたステンドグラスが素晴らしい。

ニューヨークには、意外にもいたるところに教会があるけれど
こうして中を見せていただき、祈りを捧げる人々の中に身を置くと
自然に厳かな気持ちになってくる。

今日ご紹介するB・ジョエルナンバーは
「ピアノ・マン」でも「素顔のまま」でも「オネスティ」でもなく
「マイ・ライフ」でも「アップタウン・ガール」でもない。

まるでゴスペルのように荘厳で清らかなピアノの音色に合わせて
優しく歌う彼の声が心地よく胸に響く感動的な一曲。

歌いながら泣いてしまったりしちゃうのよね・・・・。



















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by marucox0326 | 2017-06-01 22:30 | お出かけ | Comments(2)

ニューヨークに愛された二人の監督 -親子旅 in the U.S.#6-




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セントラルパークを歩く。

ジョギングやサイクリングに興じる人たちに交じって
子供たちのグループも沢山。
ここには動物園もあるのだ。



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一度は実際に訪れてこの目で確かめたい。
そんな場所は世界中にある。
でも映画や音楽で見た時のイメージが強すぎると
実際に訪れたときに「こんなものか」と
ほんの少し、心の中で膨らませ過ぎた風船がしぼむことがある。
でもそれは「期待外れ」というのとは違う。
言うなれば単なる独りよがりの勝手な思い込み・・・・
自分の作り上げた虚構の世界と現実とが違うのは当然のことだ。

映画は夢である。心地良くも悪くも・・・・・。




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この街に愛された二人の監督とは

ニューヨークを背景にひ弱なインテリを演じ
小理屈を並べ立てたセリフは一見難解に見えるけれど
皮肉の効いたユーモアとセンスで、
独自の世界観を作り上げるウッディ・アレン。

そして、徹底したヴァイオレンスをもって
狂気に走る孤独な魂から華麗な人間模様まで
ときに暗く重く、時に鮮やかなカメラワークで描く
マーティン・スコセッシ。

はて
あなたのお好みはどちらだろうか。



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ウッディ・アレンの最近の作品
舞台がロンドンやパリにシフトしつつある。
作風も随分丸くなってきたというか、
使う俳優も初期のころとはイメージが変わってきた。
私は初期の作品のほうが好きだけれど。

そういえば
「アニー・ホール」でアカデミー主演女優賞を取ったダイアン・キートンが
露出度の高いイブニングドレスではなく、黒のグランジファッションで
授賞式に現れて話題をさらった・・・・そんなこともあったっけ?



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最近の作品では
ニューヨークでなくてロンドンが舞台だけれど面白かったのはこちら。

「マッチ・ポイント」(2005年 イギリス 監督脚本:W・アレン)

ジョナサン・リース・マイヤーのひねくれた美青年は
うまく嵌っていたように思う。テニスのコーチという役どころにしては
腕は大したことなさそうだが、この場合そんなことはどうでもいい。
都合のいい女にされてしまうスカーレット・ヨハンソンが
なぜかあんまり可哀そうに見えなくて・・・・。

彼女を初めてスクリーンで見たのは「モンタナの風に吹かれて」という
R・レッドフォード監督・主演の映画だった。
乗馬中の事故で足を切断されてしまう女の子の役だったが、
清楚な可愛らしさと、健気で一途な強さを秘めた少女を見事に演じていた。
あの彼女が・・・・・
これほどまでに、フェロモン系の妖艶な美女に成長するとはねえ。

おっと・・・・話を本題に戻そう。

追い詰められて殺人を犯してしまう主人公。
決して完璧ではないのに、偶発的に完全犯罪になってしまい
罪の意識を一生背負うことになってしまうという結末の描き方も
W・アレンのシニカルな演出が効いている。
また切り取られたロンドンの街並はどこまでも美しく
全編に流れるオペラのけだるいテノールがとても印象的だった。

「ブルージャスミン」より私はお気に入り。




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かたやマーティン・スコセッシといえば
ロバート・デ・ニーロの出世作でもある
「タクシードライバー」をまず上げるべきかもしれないのだが
それはまたの機会に譲り、ここでは私が最初に見た作品についてお話したい。

「アリスの恋」(1974年 アメリカ 監督:M・スコセッシ)

あの「エクソシスト」で少女のお母さんを演じた
エレン・バーンスタインが演じるアリスは
DV夫から逃れて、男に頼らず生きていこうとする。
しかしながら不器用な彼女の人生は、中々うまくいかない。
それでも最後には女の幸せを掴むという
ありきたりだけれどほのぼのとしたラストが
幸せな気分にさせてくれるロマンス映画だ。

この映画の2年後
「タクシードライバー」が、カンヌ映画祭でパルムドールを獲得する。
一気に有名監督になるスコセッシを、当時の私は知る訳もなく、
たまたま観た映画が印象に残っていて、
あとで彼の作品であることを知ったにすぎない。




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すさまじい暴力描写で知られる、マーティン・スコセッシだが
私の中のベストは「エイジ・オブ・イノセンス」だ。

ニューヨークの社交界を描いたこの作品は
上流階級ってやっぱりアメリカでもニューヨークでも
変わらず閉鎖的で噂好きなのねと鑑賞中に何度も思ったものだ。
そして、ため息の出るような美しい衣装やインテリアもさることながら
ウィノナ・ライダー扮する主人公の妻の、無垢を装った可憐さに隠されたしたたかさに
とてつもなくシンパシーを感じてしまった私なのだった。

ラストシーンは忘れられない・・・・。

「ヒューゴの不思議な発明」もよかったなあ。
「沈黙」は見ていない。




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ここからは余談になる・・・・

W・アレンの映画に何度も主演しているミア・ファロー。
一時は彼のパートナーでもあった。

実は全然好きじゃない(ズッコケてくださった方、サンキュー)

でも彼女の出演作は好きな作品が多くて困っている。

多分、こちらは
ニューヨークを一番最初に感じさせてくれた映画の一つかも知れない





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「ジョンとメリー」(1969年 アメリカ 監督ピーター・イエーツ)

「卒業」や「ローズマリーの赤ちゃん」をテレビで見た後に
予告のスタイリッシュさに惹かれて、高校生の時に映画館で見た。
遠い記憶だが公開時私は中学生だから、リバイバル上映だったのだろう。
ビデオのない昔はよく何度も映画館にかかったものだ。

恋愛経験は希薄ながら夢見るお年頃の15・6の小娘にとっては
全然綺麗じゃない男女のよくわかんないストーリーだったけど、
ミア・ファローのファッションが可愛くて
(しつこいようだが好きな女優さんではない)
ダスティン・ホフマンの部屋が何だか当時の私にはかっこよくて
(でも彼が好きな俳優かと聞かれれば微妙)
そんな彼が料理を作る。それが確かスフレだったことを覚えていたりする。

さらに余談ながら、
ミアのそのあとの「フォロー・ミー」も、幾度となく観た大好きな映画で
あの哀愁を帯びたテーマ曲もつい口ずさみたくなるほどだ。
まあ・残念ながらこれまた私的には、カッコイイ男女は出てこない。
でもスクリーンの中では、恋する二人のトポルとミア・ファローが
とてもチャーミングに見えてくるのだった。
こちらはロンドンが舞台だったけど、やっぱりミアの衣装が素敵だった。




映画は夢であり、マジックである。




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さらにつづく~~





























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by marucox0326 | 2017-06-01 17:08 | お出かけ | Comments(0)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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