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2017年 02月 08日 ( 1 )

気取って歩けば…・♪

朝の連続ドラマ「べっぴんさん」
たまにしか見られないが、ここのところジャズ喫茶で
林遣都君がドラムを叩くシーンが気になっていた。
同じ曲ばかり演奏しているので
すっかり耳の中に住み着いてしまったそのメロディ。

聞き覚えはあるのだけれどなんだったっけ?
ず~っと引っかかっていた。
この曲は確か・・・・・・。



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ソニー・クラークだ!
見つけるのに手間取るほど
私はジャズ通でも、CDコレクターでもない。
すぐに探し出せた。

久しぶりに聞いてみるその曲は
「COOL STRUTTIN'」というアルバムに収録された
「BLUE MINOR」

ああこれこれ・・・・

軽快にサックスとトランペットで始まる印象的な出だし
ソニーのピアノに続けてポール・チェンバースのベースへと繋がる・・・・
でも、改めて聞いてみるとこの「BLUE MINOR」
ドラムが特に目立つというほどでもない。
このアルバムのドラムを叩いているのはフィリー・ジョー・ジョーンズ
他のチューンでは彼も際立って派手に目立つ演奏もあるのだが。


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いくつかのCDと一緒に
このアルバムを買い求めたのはいつだったろうか。
洒落た文字のデザインとレイアウト
ヒールを履いた女性の足元の写真に惹かれてだった。
いわゆるジャケ買いである。



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朝ドラの中で
東京に出てドラマーとしての成功を夢見る二郎を演じる林遣都君。
彼は実際にドラムを叩いている。
もともと経験があるのか、演じるにあたって特訓したのかは
わからないが、あの「バッテリー」(これ大好きな少年小説)の映画化で
鮮烈にスクリーンデビューしたかつての美少年も大人になった。
そういえば連沸美沙子ちゃんと共演したんだ、あの映画でも。
なあんて、相も変わらずオバサン目線で
ちょっぴり疲れた感じのどこか世をすねた雰囲気を漂わせた
青年を好演する彼を観ていた。

それにしても・・・・・
なんで、一流ドラマーの片鱗を見せる・・・・的な役柄であるはずの
彼が演奏するのがこの「BLUE MINOR」なんだ?

調べてみると、本国アメリカでは全く売れなかったこのアルバムが
昭和30年代当時、日本にモダンジャズが入ってきたころ、
とても人気を呼び、あちこちのジャズ喫茶で盛んに演奏されたのだそうだ。
つまり日本のジャズ史上、往年の日本人ジャズファンにとっては
ソニー・クラークは欠かせないジャズピアニストであり、
「COOL STRUTTIN'」は外せないアルバムなのである・・・・そうなのだ。

何をいまさらとお思いのジャズ通の皆さんにはお恥ずかしいが
そんなことはなぁ~んにも知らずに今までいた。

なにせ、10代後半に初めて買ったジャズピアノのLPはキース・ジャレット。
嬉々として針を落としてみたものの
う~ん、よくわかんない・・・・
しかも途中なんかうなってるしこの人。
次に薦められて買ったのは
あの超有名なビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」
こちらはさすがにすっかり魅了されて
それ以来ジャズピアノは彼一筋に・・・・。
といってもまあ・・・・
その後は洋楽好きながら、ロックやポップスに偏りがちだった。



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数を聴くようになったのは40代後半からだ。
決して詳しくはない。
ただ
モダンジャズばかりでなくガーシュインやC・ポーターは本当に魅惑的だし
同じ曲をヴォーカル、インスト、ビッグバンドで聞き比べたり
新旧のロック歌手がカバーしているのを、今ならYouTubeで見つけてお気に入りにしたり・・・。
まるで新たな鉱脈を掘り当てた気分で、多様なアレンジを聴くことができるのも
私にとってはジャズの楽しみ方のひとつ。




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さて・・・・・・・
「COOL STRUTTIN'」とは「気取って歩く」という意味だそうだ。

聞き終えると朝ドラのワンシーンにも重なって
どこか色あせた写真のように懐かしい。
私の知らない昭和のジャズシーンが浮かぶようだった。





Sonny Clark : piano
Art Farmer : trumpet
Jackie McLean : alto sax
Paul Chambers: bass
Philly Joe Jones:drums




そして先日
おひょいさん(藤村俊二氏)が亡くなった。
一報を聞いてせめて安らかであったことを願うばかりだ。
スタイルもファッションもお洒落で粋・・・
しかもあの優しい笑顔の下には、
どうにも甘えん坊気質のようなものも見え隠れして
憎めない人柄が滲み出ていた。
ご冥福をお祈りする。

昭和がまたひとつ遠くなった。













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by marucox0326 | 2017-02-08 01:08 | 話の小部屋 | Comments(4)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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