アメリカ合衆国アリゾナ州といえば
旅好きな方ならまず思い浮かべるのは
世界遺産「グランドキャニオン」だろうか。
調べてみると、他にも沢山国立公園があり
大自然が満喫できるスポットが多いアリゾナの地。
次男の提案で我々はそんな中の一つ
フェニックス市から車でおよそ2時間
昨今、日本人観光客にも人気のパワースポット
セドナに行ってきた。
観光ガイドブックなどに寄ると
900年ほど前に、ネイティブアメリカンが住み着いたというこの場所は
そもそもは深い海の底にあった。
それが何千年もの間に石灰岩が浸食され
様々な形の尖塔群と呼ばれる奇形岩が立ち並ぶ赤土に覆われた地となった。
今はネイティブアメリカンの人たちは聖地として訪れることはあっても
住民としてはいないらしいが、その自然のなせる絶景にパワーと癒しを求めて
世界のセレブたちもこぞって訪れるという。
そういえば、安室ちゃんも・・・・。
さて、お味も種類もスーパー簡素なホテルの朝食を済ませると
次男坊が車で迎えに来てくれていざ出発。
日本にいたときもお手の物だった彼の運転は
左ハンドルにもすっかり慣れた様子で安心して乗っていられる。
しかもツレにとって運転手付きで行く先々で「飲める」というのは
相当に嬉しいようで・・・・しばし時差ボケも忘れるというものだ。
おまけにカーラジオから流れてくるのは
今流行りのアメリカンポップスから往年のクラシックロックまで
ホットでグルービーなミュージック・・・・これまたサイコーにいい気分♪
ああ、アメリカ万歳!
・・・・・・・・・・・・
単細胞な家族だこと。
サボテンがとってもユーモラス。
あちこちに巨大な木と化して生えている。
「こんなの見たことない!」
最初はキャッキャ言ってたけど
他に見るものもない「カクタス祭り」が続き、
少々食傷気味になったところに・・・。
いよいよ見えてきた。
「レッドロック」と呼ばれる岩は
まさにその名のごとく、赤土が太陽光に強く反射して眩しいくらいだ。
これは特にエネルギーが強いといわれる4大ヴォルテックスの一つ
「ベル・ロック」・・・・・かな?
確認できていないので自信はないのだが。
ヴォルテックスというのは本来「渦巻」という意味だが
「周りを強く流れに引きずり込む」という意味で
特にパワーを感じる岩や場所をそう呼ぶらしく、20ほどある中の
「カセドラル・ロック」「ポイントン・キャニオン」「ベル・ロック」「エアポート・メサ」
を4大ヴォルテックスと呼ぶのだそうだ。
なんて・・・・・この地についての解説はここまで。
ご興味が尽きない方は、
こころゆくまでご自分でお調べいただくことにして。
marucox旅のキロクはいつもながら、珍道中のキロクでもある。
今回も「きっとなんかあったに違いない」というそのご期待に
どこまでお応えできるかはわからんが。
まずは腹ごしらえ・・・・。
ステーキだよね。やっぱココは!!
ああ、またしても「オニオンリング」
ツレだよ。こんなの頼むのは・・・・
(長い記事だが後半にオニオンリングに関する
ツレにとってアメリカといえばオニオンリング、どんだけ思い入れ強いねん!
って思ってたけど、これが意外にあっさり、結構な量だけど美味しかった。
特に大きい輪っかの方なんて脂っぽくなくて甘~~~い。
ど~ンというわけでもなく程よい量のツレの「ステーキサラダ」
次男坊はもう少しボリューミーな「ステーキ、ポテトといんげん添え」
「イモばっかだよ、アメリカ。ステーキは旨いけど早々は食べられないし。
やっぱたっけえんだよなあ。これうめえわ」と生意気な次男坊。
そこからツレと次男坊のアメリカ談義がしばらく続く中
私は「シーザーサラダ、サーモン乗せ」を少し後悔しながら食べていた。
(以上の料理名はテキトーである)
ローストとかグリルってメニューに書いてたっけ?
シーフードもあったほうがいいと思ってオーダーしたけど
生のサーモンだと思ったんだよねえ・・・・・
これ、パサパサして味もなく今一つだった・・・。
さてお腹も一杯になったことだし
お店を出て街を散策。
日本人観光客もちらほら。
セドナといっても広いエリアの総称なので
ショップもレストランもカフェも固まった場所がいくつかあり
私達はその一つを訪れたにすぎず、すべてを回るには何日かかかりそうだ。
オーナーかどうかはわからないが日本人女性のお店の方が
日本人の熟年カップルに熱心に説明していたアクセサリーショップで
お嫁ちゃんたちにお土産を買う。
巨大なヴォルテックスは
トレッキングにも格好のコースでもあるので
リュック姿多し。
そして車を少し走らせて向かったのは
やはり4大ボルテックスのひとつ
「エアポート・メサ」
「お母さんでもこれくらいなら登れるっしょ」
なんて失礼な!
コイツが発言元。
登り切ったところは平らになった場所で
周囲をぐるりと見渡せる。
確かに大した登りではなかったが
そもそも標高が高いので下を見下ろすと足がすくむ。
かなりの体格のアメリカ人ご夫婦も、
我々の前を登っていらしたのだが
こういうところは下りのほうが大変なので
降りるときちょっと難儀そうだった。
ここでジャンプしたり、パワーを受けるように両手を広げたり
少しは英気が養われたかしらん・・・・。
さて、日の沈むころの景色は素晴らしいと聞いてはいたが
我々は日帰りなので、午後4時にはフェニックスのダウンタウンへと向かった。
いつもながら時差ボケ知らずの私と
何だか昨夜は4度も目が覚めたらしい
調子悪そうなツレを乗せ、
どこまでもまっすぐに続く道を
快適に車を走らせて。
つづくよ~。