夢の国の扉を開けて   ーLA・LA・LANDー

Dream・・・・・。
夢は見るもの、願うもの。
たとえ叶わなくても
夢見ることのできる人生は鮮やかに色づいている。

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週末観てきたのは、話題のミュージカル映画「LA・LA・LAND」である。

ラ・ラ・ランドとはロサンジェルス、主にハリウッドのニックネーム。
まさにそこは夢見る人が集まる場所であり
転じて夢見心地な気分、ハイな状態のことを言ったりするらしい。

獲得したアカデミー賞は主演女優賞と監督賞とあとなんだっけ。

ミュージカルは大好きだ。
舞台も映画もそれなりに見ているほうだと思う。
だがいかんせん、話題沸騰のあまり
すでに鑑賞前から情報が否応なしに耳に入ってきていた今作品。
若きデミアン・チャゼル監督が「セッション」に続いて→過去記事★
アカデミ―賞ほか50もの賞にノミネートされ、日本公開前からの前評判が凄く
ある時は運転中のラジオから、ある時はテレビのコマーシャルで
さんざん予告や曲が流れたおかげで、オープニングテーマに関しては
あのワクワクするイントロがもうすっかり私の耳に馴染んでしまっていた。
しかしながら思ったのは・・・・・なんだか声うっすいなあ。という感想。

ヒロインのエマ・ストーンってブロードウェイで「キャバレー」の主役もやったらしいけど。
(実際にオープニング場面で歌っているのはエマではない)

映画のオープニングはその私が耳タコになったナンバー「Another Day of Sun」。
耳慣れたメロディに乗せて、ロスの高速道路上で歌い踊るのだが、これがすごい!
どうやって撮影したんだろうと思うほどリアルだ、が、さもありなん
実際に高速道路上に車を何十台と入れたうえで、
炎天下の中、ダンサーたちは車の間を縫うようにステップを踏み
車の上に飛び乗ってアクロバチックに跳ね歌い踊る圧巻のシーンなのだ。


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ちょっとひやひやもんだが、これでつかみはバッチリといったところだろうか。
舞台ではあの「コーラスライン」も「屋根の上のヴァイオリン弾き」もいきなりの群舞で始まる。
私はこういう導入が大好きである、ぞわぞわと鳥肌が立ってくるのを感じながら
これこそミュージカルのだいご味や~てなことを心の中で呟くのである。



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主演の二人、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンはこれで共演が3度目だそうだ。
私はそのどれも未見だが、R・ゴズリングは好きな男優の一人。
「16歳の合衆国」「君を読む物語」「ラースとその彼女」「ブルーバレンタイン」
ビデオも含めこれら見てきた作品の中では、どれも違った彼が観られる。
常にそのハンサムな風貌に反した役作りも惜しまない俳優でもある。
今作品でも本人が弾いているということで話題を集めたピアノのシーン
見ごたえのある場面だし、曲自体(ミアとセバスチャンのテーマ)も
非常にメロディアスで切なくて、コード進行がね、泣かせる・・・。
彼の演技力(イヤイヤホントに弾いてるはず!)もう心がわしづかみよ!!

一方のエマ・ストーン
野性味?!のある美貌と低めの声質。
このミアという、女優を夢見る田舎から出てきた勝気そうな女の子をよく体現していた。
ただ個人的に惜しむらくは
スタイルがいいのでダンスの時には見栄えがするが、うなるほどのものでもなく
最後の見せ場の歌のシーンもいま一つに感じた。歌自体音域も狭く作られているし。
ミュージカル好きとしては、正直やや物足りなさが残ったことは否めない。
「バードマンあるいは無知がもたらす悲劇」で注目され始めた彼女の本業は
あくまで役者なのかもしれない。しかしこの作品で主演女優賞に輝いたのだから
まさにこれで大女優の仲間入りを果たしたわけで、これからが期待される。

つまり歌と踊りに関しては、
主演の二人は絶唱もしなければ超絶技巧な技を見せるでもない。
後から歌入れでなく撮影と同時に歌うので、音程の正確さや歌唱力には欠けても
ナチュラルなドラマの進行は邪魔されず、ダンスもほどよく器用にこなしている印象で
すでに言われているように、そこが突然歌ったり踊ったりする既成のミュージカルでない
新しい形の作品になっていて、このほろ苦いラブストーリーを
よりリアルなものに見せている。






映画 ラ・ラ・ランド 写真 に対する画像結果



またこの映画にはあのジョン・レジェンドもキースという役で出演している。
彼は今を時めくR&Bのシンガーソングライター。
私は彼の「Ordinary People」というナンバーが大好きなのだが、劇中でも「Start a Fire]
という曲で素晴らしい歌声と演奏を披露していてここもかなり見せるシーンとなっている。
私はアカデミーの授賞式は見ていないが、確か主題歌・作曲賞もこの映画は取っていて
劇中の「City of The Star」をJ・レジェンドが
ピアノの弾き語りで歌うのをYouTubeで見た。
さすがに巧い演奏と歌で聴くとよりいっそうこの曲の世界観が伝わってきて素敵だった。

楽譜を買おうか迷っているところだ。



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そしてチャゼル監督の念願かなって作ったというこのミュージカル映画には
ファンタジーでハッピーで、あえてある種ベタな演出も随所に見られる。

例えばオーディションに落ち続けるミアが、友人の女の子たちとシェアしている部屋の壁紙に
大きくイングリッド・バーグマンが描かれていたり・・・・・。
「俺はジャズを死なせない」などと言って、ジャズ演奏だけを聴かせるバーの経営を夢見る
セブの部屋にはビル・エバンスやトレーンのCDが置かれ、ホーギー・カーマイケルが座った
とかいうへんてこな椅子を大事にしていたり・・・・・。
(H・カーマイケルといえば、余談ながら
 ついこの前の練習曲で「わが心のジョージア」を歌ったなあ)



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チャゼル監督は映像のきらびやかさ、場面転換の妙、
往年のミュージカルへのオマージュも盛り込みながら
ラスト近く、歌と踊りが華やかに繰り広げられる場面で
観客をまさに幸せな夢へといざなう心憎い演出を見せる。
(結構長いので、私はどうやって着地点を見つけるのかなあと
 やや不安な面持ちで観ていたのだが)

ここで我々はちょっとしたカタルシス効果を感じるのだが、
最後はさらりとビターな余韻を持たせて終る。





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人は夢の中に生きているわけではない。
そして願いが一つ叶う時
同時に大切な何かを
失わなくてはならないことも知っている。

それでも夢を追い、叶う日が来るのを信じながら
いつも小さな夢を見て生きている。
























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Commented by katananke05 at 2017-03-07 09:34 x
まだ見ていない映画だけど
すばらしい 解説で しっかり
見たい気持ちになりました〜

むかしは ミュージカル映画だいすきだったけど
最近は わたしが 思っているミュージカルらしい映画が
なくなった、、と 感じていたからね〜
ぜひ 見て見ます〜
Commented by marucox0326 at 2017-03-07 10:20
> katananke05さん
こんにちわ。
ありがとうございます。

私はライアン・ゴズリング目当てでしたけどね。
正直、歌というか歌唱では少し物足りなかったですが^^;
でも映画としては楽しめました^^

大きなスクリーンでご覧になったほうがいいかと。
Commented by oomimi_usako at 2017-03-07 11:34
゛ミュージカル映画好きのあなたに、久々の・・・”
とかいう宣伝文句に多いにひかれておりまして、
今一番見たい映画です。
フレッドアステア好きなので、゛今様”を、どんな感じで楽しめるかがポイントになるのでしょうか♪

Commented by marucox0326 at 2017-03-07 12:02
> oomimi_usakoさん
こんにちわ。

「ミュージカルが苦手な人も楽しめる」ということを言う人もいますよね。

そう、50年代60年代のハリウッド製ミュージカルに似た
例えば、アステアとA・ヘプバーン共演の「パリの恋人」の中の
有名な「スワンダフル」のダンスシーンを彷彿とさせる二人のダンスシーンとかね。
一方、冒頭のお写真のフリーウェイでのダンスはヒップホップ系のダンスありで
エキサイティングかつ超クールなシーンです。

是非お時間があればご覧になってご感想をお聞かせください。
Commented by tad64 at 2017-03-07 15:10
先日久しぶりに家内と映画を観に行ったんですよ!
家内が「素晴らしきかな、人生」を見たいというので・・・
しかし終わってから二人とも 何だかすっきりしないもやもやしたままの何とも言えないもどかしさだけが残って・・・
その時二人で「ラ・ラ・ランド」にしておけば良かったのにね! なんて後の祭りでした♪
絶対に観に行きますよ!
Commented by sakuramoon7767ryo at 2017-03-07 15:36
ミュージカルは基本的に馴染めませんね~(^_^;)
唯一観て、楽しめて感動したのは「シカゴ」です。あれはもう一度観たいと珍しく思いました、
LaLaランドも友人に誘われてるんですけどね~
感動出来なかった時の恐怖で迷ってます(^_^;)
Commented by marucox0326 at 2017-03-07 22:44
> tad64さん
こんばんわ。
コメントありがとうございます。

すいません、フランク・キャプラ監督の往年の名作が
リバイバル上映されているのかと・・・・。
ネットで検索してわかりました。同じ邦題の新作なんですね。
キャストは豪華ですけど、今一つでしたか・・・・。

好みもありますし、こればかりは観ないことには何とも言えませんね^^;
Commented by marucox0326 at 2017-03-07 23:15
> sakuramoon7767ryoさん
こんばんわ。
なんか「シカゴ」ってネットではミュージカル嫌いも認める
唯一のミュージカル映画らしいですね^^;

ロブ・マーシャル監督の「NINE」とか「イントウ・ザ・ウッズ」
が私はちっとも面白くなくて、「シカゴ」はまあまあ楽しめましたけど。

彼のような派手さはあるけれど。・・・・というのとは
「ラ・ラ・ランド」は少し趣きが違うので、どうでしょうか。
Commented by nyarcil at 2017-03-08 17:06
同僚で観てきたひとが、「予告編みてから行った方がいい」と言ってました。
2時間8分の長さなら、大丈夫かな。相方をひっぱって行こう! 
Commented by kumama47 at 2017-03-08 20:48
こんばんは^ ^

最近のミュージカル映画はあまり観ていないのですが(多分最後に観たのがドリームガール)この映画は観に行きます!
だって大大大好きなジョン・レジェンドが出ているので(笑)
marucoxさんの感想を踏まえて、観て来ますね。

因みにジョン・レジェンド「美女と野獣」の主題歌をアリアナ・グランデと歌っています。こっちも観るべきが只今思案中です^ ^
Commented by marucox0326 at 2017-03-08 22:01
nyarcilさん、どもっす。
やっぱりミュージカル駄目っすか?
私はいきなり歌って踊り出す、現実から非現実にワープする、あの持ってかれる感覚が大好きなんです。
歌も踊りも一緒にやりたくなっちゃう^_^
ミュージカルといっても「スィニートッド」みたいに殺人を扱ったり、「レント」みたく同姓愛やエイズ、ドラッグがテーマだったり、「春のめざめ」では少女が妊娠したり、最近のブロードウェイの「ハミルトン」など歴史的な題材を持ってきたり、夢物語ばかりではなく、しかも後者3作品はヒップホップ系で歌もダンスも超カッコイイんです。
ラ・ラ・ランドはどちらかと言えば一般受けする方だと思いますが^_^
Commented by marucox0326 at 2017-03-08 22:19
kumamaさん、今晩わ。

きたーっ。
J・レジェンドに反応くださってありがとうございます😊
彼がセブを自分のバンドに誘ってツアーを張るんですが
そのステージで丸々一曲披露する場面、このシーンは彼の独壇場ですわ。

「ドリームガール」私も見ましたよ。ダイアナロスよりずっと迫力あるビヨンセの歌唱とジェニファーの歌唱でしたね。映画としてはイマイチだったけど。

そうなのそうなの、もうすでにユーチューブに上がってますよね。私、この「ビューティアンドビースト」と「アラジン」の「ホールニューワールド」いつもごっちゃになるんですよ。でも映画中は違う人かも。エマワトソンらも全曲は歌わないし。
もう、話が止まらなくなるのでこの辺で^_^
Commented by francana at 2017-03-15 18:07
ご覧になったのですね~
予告編はいくつも見ているのに本編はまだ見ていないのですが・・・marucoxさんならではのご感想、興味深く拝読しました。
ライアン・ゴズリングお好きなのですね。たしかに毎回違った顔を見せてくれる俳優さんですね。
「Drive」と「The place beyond the pines」の彼にはぞくぞくしました。
ジョン・レジェンド、アカデミー賞の授賞式で「City of stars」をピアノ弾きつつ歌うのを見ました。上手いなぁと。
監督がハッピーではないけれどロマンチックな終わり方と言っていたので、どんなのか楽しみです。
Commented by marucox0326 at 2017-03-17 19:33
> francanaさん
こんばんわ。

R・ゴズリングは役作りのためなら髪の毛も抜いちゃう
役者魂が凄いんですけど、その二つは未見です。
特に「ドライブ」は観たいんですが・・・・。

J・レジェンドマルチナ才能の持ち主ですよね。
はいそのシーンです、私がYouTubeで見てうなったのは^^;
アリアナ・グランデとのデュエットで聴かせる「美女と野獣」も
ステキです。

でも私はハッピーエンドだと思いますよ。
彼らはそれぞれに夢を叶えたのですから。
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by marucox0326 | 2017-03-06 20:50 | sing!sing!sing! | Comments(14)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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