歌い初めはこのナンバー♪

今年最初のvocalレッスンの課題曲
先生がセレクトしたのは映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
の挿入歌「I've seen it all」
これはアカデミー賞にもノミネートされていた名曲であり
映画も見たのでよく知っている・・・・が
単調なリズムと退屈なメロディが繰り返されるこの曲を
自分が是非とも歌いたいかと聞かれれば、素直には頷き難い。
ただ先生曰く
結構面白いコード進行だし、歌いようによっては(つまり難曲ではあるが)
やりがいあるよ~ってことらしい。


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劇中では、主人公セルマが夢想しているかのように演出されたシーンに流れ、
彼女に思いを寄せる男性とのデュエット曲になっている。
線路を走る貨物車、その上で踊る男性たち、
ガタンッゴトンッという貨車の車輪の音が効果的で
改めてYouTubeで見ると哀しくも美しい。




映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はカンヌでパルムドールを獲得した
あの奇才ラース・フォン・トリアー監督の作品。
10数年前、
私は彼の「奇跡の海」を見て心をえぐられるような感動を覚えた後だったので
迷わず、レンタルビデオで見たのだった。

アイスランド出身の歌姫ビョークが演じるセルマは
チェコからアメリカに移民してきた失明の危機にあるシングルマザー。
息子もまた彼女からの遺伝で、将来目が見えなくなると医師に言われているため
彼女は貧しい中、必死で手術費用を貯めている。
そして襲う悲劇・・・・・・・・。


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賛否の別れるラストシーン
文字にすれば、崇高な魂は召されていった風にも記せるが、
非常に長回しのカットで、いやというほど見せつけられるその映像について
最初見たときは、その必要性を解せなかった。
が改めて見た今、考えは少し変わった。

時に詩的な美しさを伴って第三者には捉えられがちな
「悲惨さ」というものの現実を、監督は見せたかったのではないか。
ラストシーンについて、否定的な見方をしていた自分は
夢想と現実の差を目の前に突き付けられて
ただそのことに目を背けようとしているだけではないか。
そんなふうにも思えた。

彼女が握りしめた息子のメガネの意味すること・・・・・
決して希望の見えない終わり方だとも言えない。

カトリーヌ・ドヌーブも出ている。

でもトリアー監督作品はこの二作品までだなあ、ワタシには。

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あ・それで曲のほうは
歌ってみると結構難しい・・・・。





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Commented by cafe-moco-cafe at 2017-01-23 18:30
marucoxさん♪ヽ(´▽`)/
TSUTAYAでダンサー・イン・ザ・ダークを見かけるだけで暗い気持ちになります。かなり前に初めて観ました。
死を持って愛するものを救ったとき
何が残らなくても
正しいと考えられるのは
死が終わりではない
魂は生き続けると信じるから?
本当に人を愛したらできるのだろうか?
もう、『?』しかない映画です。
モコ
Commented by marucox0326 at 2017-01-23 19:36
> cafe-moco-cafeさん

はい、2000年の製作でしたかね。
後味が悪い映画というのはしんどいですよね。解釈も様々でしょう。
でも理不尽な出来事は、今や信じられないくらい現実にも起こっている。

初見では、彼女の無知(死を免れる方策を探せなかったこと)や周囲の人たちに
憤りを感じたりもしましたが、今見ると手をこまぬいているしかないこともあるし、
セルマを演じるビョークの、無垢な心と少女のような佇まいがたまらなく愛おしかったです。
Commented by sakuramoon7767ryo at 2017-01-24 11:59
ダンス・インザ・ダーク…観たことありませんが、重い内容のようですね?
映画は基本的には笑える物が好きですけど…
でも後で考えさせられるものは長く記憶に残りますね。
頑張って歌って下さい❗
Commented by marucox0326 at 2017-01-24 13:23
sakuramoonさん、こんにちわ

ありがとうございます😊
まあ練習曲なんで気楽に行きます。
生徒は4人/1クラスなんですが、
各自最後は一人ずつ先生の前で歌います。
仕上がりは個性が出て面白く勉強にもなります。

好みが分かれる作品です。美男美女もでてきません。
この監督の作品は、
発表されるたびにセンセーションを巻き起こします。
Commented by warutorawa at 2017-01-24 22:06
こんにちはわ。
私、その映画を見てはいませんがコメントを拝見すると
とても重苦しいというか、死生観の違いが相当ありそうですね。
賢治童話の中にも理解しがたい描写や、死にたいする独特の感受性が見られます。
とても子供が見る童話とは思えません。

しかし、当時を思えば死はとても身近なものだったと思います。
その映画、チェコという東欧の国の暗い過去が浮かびそうです
勿論、かってな想像ですが ^_^;
Commented by marucox0326 at 2017-01-25 00:49
> warutorawaさん

深夜にありがとうございます。
まずこの映画はデンマーク人の監督がメガホンをとったデンマーク映画です。
物語の舞台はアメリカ、主人公の女性がチェコ移民という設定です。
>チェコという東欧の国の暗い過去
仰るように、彼女が徹底的に理不尽な目にあわされる原因として
あえてそうしたのかもしれません。
主要な出演俳優はフランス、イギリス、アメリカなどですが、
カンヌ国際映画祭の好みそうな出来になっております^^;

さらに仰るように童話や民話やそれらに基ずく伝承などは
残酷な世界観を展開したものがありますね。
宮沢賢治は有名な作品しか知らず、たぶん科学者としての彼の一面を
容易に理解できない私にはとても難しいのです。
でもそんな中、「よだかの星」は好きな作品です。
>死にたいする独特の感受性
彼の感受性は、やはり北国の美しくも厳しい自然が育てたものなのでしょうか。
「美しい」というのも「死」や「滅び」にどこかで繋がっている気がします。
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by marucox0326 | 2017-01-23 16:59 | sing!sing!sing! | Comments(6)

照る日もあれば曇る日も・・・。そんな日々の戯言です。


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