新幹線が紡ぐストーリー
2016年 06月 17日
関西とここ東海地方、近いといえば近い。
だがこれが毎週、新幹線で往復するとなると
時にはしんどいこともある。
仕事で毎週行ってるよ。そういう方もいらっしゃるだろう。
遠距離介護で通う私とて、いうなれば通勤電車に乗るような
ビジネスライクな心持ちで、いつも乗車している。
がしかし、
遠距離介護に励む、全国のお仲間たち、ここはストイックに無理せず
たまには観光や買い物もついでにしちゃうぜっ!
くらいな勢いでがんばりましょうぞ。
そう、たまには寄り道もして憂さを晴らさなくちゃね。
ああだがしかし、疲れてたのョ~では済まされない
新幹線での失敗を、恥ずかしながら幾度か私はやらかしている。
以前、財布など貴重品の入ったバッグを座席に置き忘れたまま
ドーデモイイ紙袋(ま・お菓子とか入ってたんだけど)だけ
大事に持って名古屋で降車、すぐに気づいて脱兎のごとく車両に戻り
ナントか事なきを得た・・・・・そんなおまぬけな記事をブログにupしたのが
記憶に新しい私である。
他にも、
チケットを、駅ナカのトイレに置き忘れ乗車出来ず、駅員さんに泣きついていたら
その最中に、偶然にもご親切にも届けてくださろうとした方がやってこられ
思わず「あ!こ・コレですコレっ!!!」と言って
その方(若い女性)をびっくりさせたことや
ホームでエクスプレスICカードを何故だか失くしてしまい
(たぶん、限りなくぼ~~っとしてたんですなきっと)
結局紛失届を駅に出して切符を再購入して帰宅し、
その後、さして日頃の行いの良さがあるわけでもない私なのに
あな嬉し、カードが戻ってきたこともあった。
結果的にはポカをやらかしても
いつも手元に失せ物が返ってくるという
運の強さだけは持ち合わせているようだ。
まあそんなことなんの自慢にもならないが。
、
新幹線という乗り物に、今は何だか特別な思い入れがある。
私は始発にも終電にも乗車したことがあるのだ。
電光掲示板もほとんど案内表示を消し、真っ暗な空がのぞく駅舎のホーム
売店はシャッターを閉め、自販機の灯りも消えた中、数人の乗客と最終列車を待つ。
または、ピチュピチュと小鳥のさえずりを聴きながら
あちこちシャッターが閉まった構内を抜け、やはり数人しかいないホームで
早朝の澄んだ空気を吸いながら、仄明るくなっていく景色の中に身を置き
始発列車を待つ・・・・・それはどちらもこれから旅に出るという
わくわくした気持ちがあるわけではないけれど
まあ老親の面倒を看るということを除けば、この非日常な感覚もきっと
ちょっとした旅であることに変わりはないはずである。
そう考えれば、遠距離介護も又楽しからずや・・・・・・。
そして混雑する駅のホームでも、列車の中でも
人間界に生きるヒトビトの、ちょっとしたある光景に出会っては
思わずクスリとしたり、憮然としたり、しんみりすることもあって
何だかみんな生きてるんだなあって・・・・・。
そんなこともたまに感じることがあるのだ。
先日も遅い時間に、私は「のぞみ」の自由席に座っていた。
(EXカードも使うが、大体は安い早割切符で乗る)
京都を過ぎたあたりからうつらうつらしていた私は
突然、耳に飛び込んできた大声に目が覚めた。
通路側の席だったので、何事かと右横を見遣ると
巨体を折ってお辞儀をしながら、携帯電話で話す男性が立っていた。
中小企業の社長さん然とした話し方・・・・歩を進めんとしては止め、
私の座席横の通路を占領した形で、動くような動かぬような・・・・。
たぶん、この恰幅のいいオッサンは
自身の携帯が鳴った時、取りあえずは電話に出たものの
そこで話すのはマナーに反すると、席を立ちデッキに行こうと
電話は切らずに、話しながらここまで歩いてきたのだろう。
私の席の2列先が車両の扉だった。
でも・・・・
電話の相手が、まるで見えない力で彼をこの場所に縛り付け
話の相槌をつかせているかのように、その場から動かないオッサン。
おそらく彼は気づいてはいまい。
自分の声が結構なボリュームであることを。
それでも、汗を拭き恐縮しながら(それは電話の相手にだが)
話し続けるこのオッサンを、私は憎む気にはなれないでいた。
ようやく歩き出して扉の向こうに消えたと思う間もなく、オッサンは戻ってきた。
その、人のよさそうな丸顔はやっと何かから解放された清々しさに満ちていて
なんだか私も又、安堵の胸を撫でおろしたのだった。
※お写真と本文はなんら関係はないので悪しからず。
だがこれが毎週、新幹線で往復するとなると
時にはしんどいこともある。
仕事で毎週行ってるよ。そういう方もいらっしゃるだろう。
遠距離介護で通う私とて、いうなれば通勤電車に乗るような
ビジネスライクな心持ちで、いつも乗車している。
がしかし、
遠距離介護に励む、全国のお仲間たち、ここはストイックに無理せず
たまには観光や買い物もついでにしちゃうぜっ!
くらいな勢いでがんばりましょうぞ。
そう、たまには寄り道もして憂さを晴らさなくちゃね。
ああだがしかし、疲れてたのョ~では済まされない
新幹線での失敗を、恥ずかしながら幾度か私はやらかしている。
以前、財布など貴重品の入ったバッグを座席に置き忘れたまま
ドーデモイイ紙袋(ま・お菓子とか入ってたんだけど)だけ
大事に持って名古屋で降車、すぐに気づいて脱兎のごとく車両に戻り
ナントか事なきを得た・・・・・そんなおまぬけな記事をブログにupしたのが
記憶に新しい私である。
他にも、
チケットを、駅ナカのトイレに置き忘れ乗車出来ず、駅員さんに泣きついていたら
その最中に、偶然にもご親切にも届けてくださろうとした方がやってこられ
思わず「あ!こ・コレですコレっ!!!」と言って
その方(若い女性)をびっくりさせたことや
ホームでエクスプレスICカードを何故だか失くしてしまい
(たぶん、限りなくぼ~~っとしてたんですなきっと)
結局紛失届を駅に出して切符を再購入して帰宅し、
その後、さして日頃の行いの良さがあるわけでもない私なのに
あな嬉し、カードが戻ってきたこともあった。
結果的にはポカをやらかしても
いつも手元に失せ物が返ってくるという
運の強さだけは持ち合わせているようだ。
まあそんなことなんの自慢にもならないが。
、
新幹線という乗り物に、今は何だか特別な思い入れがある。
私は始発にも終電にも乗車したことがあるのだ。
電光掲示板もほとんど案内表示を消し、真っ暗な空がのぞく駅舎のホーム
売店はシャッターを閉め、自販機の灯りも消えた中、数人の乗客と最終列車を待つ。
または、ピチュピチュと小鳥のさえずりを聴きながら
あちこちシャッターが閉まった構内を抜け、やはり数人しかいないホームで
早朝の澄んだ空気を吸いながら、仄明るくなっていく景色の中に身を置き
始発列車を待つ・・・・・それはどちらもこれから旅に出るという
わくわくした気持ちがあるわけではないけれど
まあ老親の面倒を看るということを除けば、この非日常な感覚もきっと
ちょっとした旅であることに変わりはないはずである。
そう考えれば、遠距離介護も又楽しからずや・・・・・・。
そして混雑する駅のホームでも、列車の中でも
人間界に生きるヒトビトの、ちょっとしたある光景に出会っては
思わずクスリとしたり、憮然としたり、しんみりすることもあって
何だかみんな生きてるんだなあって・・・・・。
そんなこともたまに感じることがあるのだ。
先日も遅い時間に、私は「のぞみ」の自由席に座っていた。
(EXカードも使うが、大体は安い早割切符で乗る)
京都を過ぎたあたりからうつらうつらしていた私は
突然、耳に飛び込んできた大声に目が覚めた。
通路側の席だったので、何事かと右横を見遣ると
巨体を折ってお辞儀をしながら、携帯電話で話す男性が立っていた。
中小企業の社長さん然とした話し方・・・・歩を進めんとしては止め、
私の座席横の通路を占領した形で、動くような動かぬような・・・・。
たぶん、この恰幅のいいオッサンは
自身の携帯が鳴った時、取りあえずは電話に出たものの
そこで話すのはマナーに反すると、席を立ちデッキに行こうと
電話は切らずに、話しながらここまで歩いてきたのだろう。
私の席の2列先が車両の扉だった。
でも・・・・
電話の相手が、まるで見えない力で彼をこの場所に縛り付け
話の相槌をつかせているかのように、その場から動かないオッサン。
おそらく彼は気づいてはいまい。
自分の声が結構なボリュームであることを。
それでも、汗を拭き恐縮しながら(それは電話の相手にだが)
話し続けるこのオッサンを、私は憎む気にはなれないでいた。
ようやく歩き出して扉の向こうに消えたと思う間もなく、オッサンは戻ってきた。
その、人のよさそうな丸顔はやっと何かから解放された清々しさに満ちていて
なんだか私も又、安堵の胸を撫でおろしたのだった。
※お写真と本文はなんら関係はないので悪しからず。
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tabi-to-ryokou at 2016-06-18 16:24
こんにちは
物をよく忘れるというのは、空想癖がある人に多いとか。
でも、空想癖がある人は、文才にも恵まれてるとか。
marucoxさんは、そのどちらにも恵まれた方なんだと思います。
私も小さい頃から空想、夢想、妄想が多いタイプでしたが、旅先の
ホテルのデスクに、PC一式を忘れてきたりとか、とんでもないポカを
時々やらかしててます。
自分は忘れ物が多いぞと、常に意識してないとこの癖は治らないですね。
遠距離介護、大変でしょうが、書かれてるように、楽しみながら
続けて下さいね。遠くから応援してます。
物をよく忘れるというのは、空想癖がある人に多いとか。
でも、空想癖がある人は、文才にも恵まれてるとか。
marucoxさんは、そのどちらにも恵まれた方なんだと思います。
私も小さい頃から空想、夢想、妄想が多いタイプでしたが、旅先の
ホテルのデスクに、PC一式を忘れてきたりとか、とんでもないポカを
時々やらかしててます。
自分は忘れ物が多いぞと、常に意識してないとこの癖は治らないですね。
遠距離介護、大変でしょうが、書かれてるように、楽しみながら
続けて下さいね。遠くから応援してます。
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marucox0326 at 2016-06-19 00:28
> tabi-to-ryokouさん こんばんわ
あらそうなんですね。
ただぼけ~としているのではなく、夢想家なんですね私達。
確かに「赤毛のアン」に憧れるような
夢見がちな少女でしたわ~・・・・
ということにしておきます(大汗)
世界を股にかけていらっしゃる旅プラスさんも
そんなことが・・・・。スマホとかも気を付けないとね。
お優しいお言葉ありがとうございます。
実はへこむことも結構あるのですが、
忘れっぽいのが幸いしてるかもです^^;
あらそうなんですね。
ただぼけ~としているのではなく、夢想家なんですね私達。
確かに「赤毛のアン」に憧れるような
夢見がちな少女でしたわ~・・・・
ということにしておきます(大汗)
世界を股にかけていらっしゃる旅プラスさんも
そんなことが・・・・。スマホとかも気を付けないとね。
お優しいお言葉ありがとうございます。
実はへこむことも結構あるのですが、
忘れっぽいのが幸いしてるかもです^^;
by marucox0326
| 2016-06-17 22:38
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