新春「くだらない話」
2016年 01月 13日
大阪から乗った電車はほどよく込んでいた。
私は扉側に凭れるように立って
夕飯のメニューについてあれこれ頭を巡らせていた。
やがてホームに滑り込んだ列車のドアが開くと
「カモンベイビー」と言って私の前をすばやく降りて行った男性がいた。
ぞろぞろと何人かの男女が降りたのだから
私にではなく連れの女性に言ったのかもしれない。
とっさのことだったし・・・・ってそういうことではない。
あきらかに男性の見た目は西欧人ではなさそうだったのに
なんでこの場で「カモンベイビー」?
しかし彼が日本人だという確証もない。
息子の英会話の先生は大和撫子のようなたたずまいのフィリッピーナだ。
さらに言えば、たとえ彼がまぎれもない日本人だったとしても
「まっさか英語しか話せない日本人なんているわけないじゃ~ん」
とは断定できない。
もしかしたら、普段から口癖のように、ことあるごとに
「カモンベイビー」とか「ハニー」とか言っているのかもしれない。
最近は、ビジネスの場面でのカタカナ英語、更に略されて
「オンスケ」「リスケ」に「エスカレ」などもはや英語とはいえないこれらに比べ
「カモンベイビー」のなんとわかりやすいことよ。。。。。。
いやそれよりも
そもそも英語圏の人たちはこんな時「カモンベイビー」なんていうか????
結局私は
世の中にはいろ~んな人がいるものなのだ
と言う結論に達するほかはなかった。
この納得に至るまでに少々時間を要したことに
爪ほどの罪悪感もなかったが、取りあえずこれ以上
この謎に立ち向かうのはやめることにした。
だがしばらくたって思いなおした。
彼はたぶん「鴨なべにしよ」とひとりごちただけなのだと。
でも
明らかに男性の見た目は作業着姿だったのだ。
なんでこの場で「鴨なべ」?
キヨシローじゃあるまいし。
(忌野清志郎にそういう歌がある)
私にはすっかり「カモンベイビー」が憑りついてしまったようだった。
「カモンベイビー」と「鴨鍋」
本当に寒い日に、温かく笑わせていただき、感謝しています^^
けれど、けれど、世の中、多種多様な人々が溢れております故、何事が起きても不思議ではございませんよね^^ヾ
作業着・・・
上棟式とかで若干酔ってる、ボクじゃないかなあ?
ハニー、とか言ってるし。
恥という概念は高校の演劇部の時に捨て去ったし。
えっ、江戸じゃない、上方の話? そうかあ。
ま、人生色々(^o^)v
marucoxさんに、言われたんじゃないですか?
とても日本語が上手で、金髪青い目のかっこいい若い男性に会いました。
「僕は日本語しか話せないのに英語で話しかけられるんです。・・・英語が話せないことを、どうしたら、わかってもらえるだろう・・・?」
彼は、怒り、そして悩んでいる様子でした。
こちらこそくだらない話にお付き合いいただき
ありがとうございます。
駅で怒鳴り散らしている人や
何やらぶつぶつ言っている人はよく見かけますが
空耳にせよ一瞬目が点でした^^;
作業着姿のお兄ちゃんが「鴨鍋」食べてどこが悪い
って話なんですけど・・・・一瞬びっくりでした。
ええ~~~運動部だとばっかり思ってましたョ!
大阪にはちょっとばかりアナーキーな野郎が多いです^^;
その方はハーフにして、英語の教育というか
環境を与えられなかったということなのでしょうか。
フィギュアのアイスダンス、シブタニ兄妹は逆のパターン。
現代ではそういう方も珍しくない時代かもしれませんね。